2017'05.18.Thu

【雑記】認知症介護9年目になります、のはなし

「老衰だと思いますので、覚悟はしておいてください」

祖母の現状に対して、お医者さんからそう告げられて今日で24日目になります。

久し振りに書くブログはこんな感じです。
新しい命を育むフォロワさんや親戚が多い中、私は命が枯れるのを見届けようとしてます、そういう話です。


ついったで垂れ流そうかとも思ったんだけど、基本ネガなことは言わずに楽しいことだけ呟いてこ╭( ・ㅂ・)ﻭ✧、ってスタンスなもんで思い直しました。
ブログはまぁ自分の部屋みたいなもんだからいいかなって。

ずうっと手帳に日記は付けてるけど、長文で残すとか外に発信するってことはしてこなかったので、いい機会だしツラッと書いてみます。

苦手だな~、と思った方はご覧にならないでね。

 


祖母は「レビー小体型認知症」という認知症で、理由あって私は20代からその介護をしてきました。
レビー小体型は、アルツハイマー型認知症に次いで多い認知症で、本来男性の発症率が高いそうです。

ばあちゃん子供いっぱいいるのになんで孫の、しかも同居でもない私が介護をしているのかとか、どういう経過をたどって今になってるのかとかは、今回の本筋ではないのですっ飛ばします。


確か、認知症と診断されて今年が9年目で、今が終末期なんだと思います。
リウマチは酷いけど中身はすごく丈夫な人で、だもんで、一年前の5月に(糖尿と癌で)亡くなった祖父よりずっと長生きするだろうなって言われてきました。

ほんの数ヶ月前まで旺盛だった食欲は見る影もなく、春前くらいから徐々にレベルが下がってしまい、固形物はほぼ飲み込めなくなりました。
そのうち水も摂れなくなるんだろうなと思います。そうなったら大体決まりです。

一年前の祖父が同じような推移でした。
春頃一気に悪くなって、臥せって、一日一日じゃなくて「時間」で悪化していって。
そして看取ったもので、それについての心づもりはある程度してるつもりです。
冷たい孫とかそーいうんじゃなくて、これはもう9年掛けて築いてきた「覚悟」なんでしょうな。

この人に何かあったら、私の祖父母はみんないなくなっちゃいます。
そうなると、両親やまだ見ぬ結婚相手のご両親とかに介護が必要なければ、この介護がラストランになるんかな、だとしたら悔いのないようにやりたいし、絶ッッッ対に看取ってやる。
いま整えているのは、そういう「覚悟」な気がします。

もちろん、老衰と言われてから何年も生きる方もいるし、最期を迎えるまでに数ヶ月数週間の方もいる。そこはわかんないとこです。


初めの頃は、介護をしていることは友達数人にしか伝えていませんでした。
最近東京⇔福島の行き来が増えてきて、「あれっ今どこ住んでんの」みたいに聞かれることも増えてきまして。(そりゃあな)
そんで説明がめんどくさくなったので誰にでも言っちゃってますが。

介護してる、っていうのを恥ずかしいと思ったことはないのです。
うちのばあちゃんは早い段階から要介護5でして。それに必要な介護は大体一人でやれる、その自負があるからです。
(要介護5は、最重度の介護を必要とする状態です。A5ランクですね)

公言してこなかったのは、まぁ聞いた方に気を遣わせてしまうからですよね。
「介護してるんだ」って言うと、大概相手方は「大変なんだね」みたいな顔で「あぁ…」ってなって、話はそこで終わります。実に締まりの悪い印籠です。

(今このタイミングで記事にして言いたくなったのは、おそらくさいごになると思うからです。
どうしても遠慮して外に発信しにくいことなんじゃないかな~と思うので、もし我慢してる同じような境遇の人がいたら「ここにもいるよー」ができたらな、という声掛けみたいな気持ちです)


育児の大変さが育児をしたことのある人でないと本当にわからないように、
介護の苦労も介護をしたことのある人でないと、本当のところはわからないのではないかと思います。

慮って「大変だね」「無理しないでね」と声を掛けてくれる人はいるし、そのお気持ちは本当に有難いです。
でも「介護」は、介護未経験の他人様と共有できるような命題でもないんです。

 


介護をしていて何がつらいか、しんどいか、切ないかと言いますと。

自立歩行の出来ないばあちゃんを全介助することでも、夜中に大音量の独語で睡眠を妨げられることでも、朝からのうんち爆弾を黙々と処理することでもないんです。
(最後は未だにまったく慣れませんけど)

介護を通じた人間関係に飲み込まれることがいっちばんつらいです。
いざこざでも、人間関係が発生するだけ我が家はまだ恵まれているのかもしれんですけどね。

介護方針について意見が食い違ったり、その中間管理職をこなしたり、それぞれが好き勝手なことした結果ばあちゃん本人に影響が出たり、手も金も出してない人が横やり入れてきたり。
それを目の当たりにして、好きな人の嫌なところを見るのは、やっぱりしんどいです。

介護がなければ、この人達は仲違いすることはなかっただろうなぁ、この人のこういう部分を見なくても良かっただろうなぁ、そう思うことはしょっちゅうです。

「人間関係がつらい」と言い切れるのは、それ以外の、祖母に関する介護サービスがしっかり回っているからでしょうけどね。そこはマジで有難い。


ちょっと前までの「つらいこと」は、自分のことがままならないことでした。
こちらに誰も知り合いがいないので、ストレスが溜まっても発散するところがなくてですね。
人んちだからプライベートな空間もほぼないのですね。
過食か課金でストレス発散するしかなかったです。

今つらいのは、みんながついったとかで(飲み行ったり遊び行ったりして)キャッキャしてるのを見るのもつらい(というか切ない)けど、やっぱり自分が大事にしてることを思うようにこなせていないというのが結構つらいです。
具体的に言えば、絵を描くこと文章を書くことですね。


アウトプットするにはインプットしなきゃなんです。
でもこの生活をしていると、綺麗なものや楽しいことがこれまでのように自分に染み込んでいかない。
あれだ、スキンケアの例えとかするとき「肌が砂漠だと化粧水が染み込んでいかないでしょ!」みたいなこと言うでしょ。あんな感じで、入ってこないんです。

心がかさついてると、せっかくのお水も充分に行き渡らないし、そこから生き生きと芽吹いてもくれない。
それに気付いたのはここ半年くらいのことです。それまでは見て見ないふりしてた。

自分のことが原因なら潤し方も分かるけど、そうでないし根深いし、水やったそばから枯れちゃうもんで、はかいかないです(方言)

アレですこのあたりは滞ってるブログに対しての言い訳でもあります。
(でも、これまで上げた記事やご依頼受けて世に出したお仕事とかは間違いなくそのときそのときの全力だかんね)

それでも、「楽しみにしてる」と言って頂けることや、チラッチラッとご期待を懸けて頂けることは本当に有難いことだと思っています。

活きが悪くなっちゃって申し訳ないと思うけど、きちんと世に出したいですので待っててね。

 


8年祖母の介護をしてきて、学んだこと教えられたこといろいろありますけど、人様に介護はオススメできません。
個人的には、必要がないなら、なるべく経験しない方がいいんじゃないかなって思います。

幸いにも私は「介護」に順応してたんだろうなって思うけど、向かない人慣れない人はいっぱいいるからね。
そういう人まで無理に経験することはないと思うですよ。

それこそ育児と違ってゴールが決まっているし、そこに向けての感情は決してプラスになるものばかりじゃないので。
良いリターンがあるのも事実だけど、疲弊に見合ったものかどうかはそのご家庭の環境によるので、一概に前向きに捉えられるようなことでもないんですよな…。


今はそうでもないのかもしれないけど、8年前ってレビーも珍しかったから、覚書として何かマンガにでもしとこうかな~と思ったけど出来ないまま、あっという間の8年でした。

でもまぁずっと書き留めてるし忘れてないので、いつか描けたらいいなー。
我が家の場合、馬が見え始めたのが最初でした。

20170510.jpg


『介護がなければ、この人達は仲違いすることはなかっただろうな』と先に書きましたが、
『介護がなければ、私はこの人達とこんなに密になることもなかったし、こんなに人に優しくもなれなかった』とも思います。
8年すべてを自分のことだけに活かせなかった侘しさってのはあるけど、これも運命つーか自分にだけ与えられた宿題・特別な経験なんかな~って咀嚼できるようにもなりました。

理由あって介護に混ざった頃は、ホントに毎日ストレスまみれだったし一人で泣いてたし、嫌な自分をめちゃくちゃ見つけてよくある自己嫌悪の渦にハマってまた泣いたりしてました。
認知になって壊れてしまったのは残念なことだけど、でも、介護させてくれたばあちゃんには本当に感謝してるのです。

ばあちゃんが認知症になって何もかも忘れてしまったから、それをきっかけに人は集まったし、職人気質のじいさまは晩年穏やかになった。
ばあちゃんがどうにかなったら、みんなは散り散りになってしまうのかもしれないけど、まぁいいや。


老衰について調べていたとき、とあるサイトに『死は人間の最後の営み』って書いてあったんですよね。
そう言われると、今迎えようとしているそれは、そんなにネガティブなことじゃないんかなっていうような気になりますな。

それを間近で見守れることに心から感謝して、あと少し、頑張ってきます。



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へにょべ〜

乙カレー様です。
私も自分が30代半ばから、43で私を産んだ実母の介護を数年経験しました。
で、母は2011年に特養に入って、私自身の作業的には一段落してます。

私の場合、身内が自分ひとりだけだったので、
今思えばそれが楽だったのかも。
ひとりということで、デイサービスや特養などで優遇されただろう点も含め。

介護は基本大変なことですが、
その家庭環境次第で事情が大きく変わることでしょう。
なので、どうすべきとかいうことは一切言えないんですが、
「介護する側が負担で倒れるのは本末転倒甚だしい
」というのだけは確かだと思います。
ご自愛最優先のうえで気張らぬ介護を。

2017/05/19(金) 00:16:56 | URL | [ 編集]

shiinet

>へにょさんv-535

乙カレーありがとうございます…!
以前にもへにょさんの介護話はどこかで聞いた覚えがあるんだけど、
こうやって伺うと、おぉ~ってなりますね。
お一人で段取りして今の状態に持って行ったのは、決して楽なことではなく
ご苦労なされたのではないかとお察しします。

仰るように「介護する側が負担で倒れるのは本末転倒甚だしい」のですが
介護者が増えると想いも増えてしまって、その真逆を唱え始める者もいる始末。
せめて負のエネルギーに巻き込まれないように、のらりくらりと頑張って参ります╭( ・ㅂ・)و̑


記事上げたことで、温かいお声を頂いたりして思ったんですが、
友人知人同士でフランクに介護について雑談できれば
心の負担はグッと軽くなるのにな~と改めて思いました。

なのでまず、こうやって気にかけて頂けることがありがたしです(。-人-。)





2017/05/21(日) 04:12:08 | URL | [ 編集]

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