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2015'11.24.Tue

【もし漫】「もし、漫研部員が演奏会を企画したら?」に行ってきたヽ(・∀・)ノ

今年もあと2ヶ月もないという悲哀を湛える10月末、Melodies of Crystal(以下MoCまたはもっく)さん主催、
『もし、漫研部員が演奏会を企画したら?』に参加して参りました!ヽ(・∀・)ノ

■ 「もし、漫研部員が演奏会を企画したら?」開催および募集のお知らせ
  http://melodiesofcrystal.blog.fc2.com/blog-entry-63.html
  (MoCブログ/2015.09.23)

ここ数年、「ゲーム・アニメ音楽の演奏会」は全国各地・プロアマ問わず大変な賑わいを見せています。
特にアマチュア団体によるゲーム音楽演奏会は、常設団体以外にも一回限りの「単発オケ」なども多く、毎月どこかで演奏会が開かれているのでは?という活発さがあります。

通常、どこかの団体さんが企画したコンサート・ライブ・イベントで
ゲーム音楽を『演奏する側』と、
その生演奏を聴いて楽しむ『聴く側』に分かれると思います。
後者に属する方が多いのではないでしょうか。

そしてそのうちの何割かは、演奏会に通ううちに
「最近の演奏会○○ばっかなんだよな~」
「○○の演奏会ってないのかな」

ごくごくほんの何割かの人は、
「じゃあ、ないなら自分で演奏会を開いてみたい!」
と、考えるようになるかもしれません。

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そんなとき、はてさて「演奏会ってどうやって開くの?」でしょうか。
そのノウハウを持っている人は少ないと思われますし、共有する機会にもなかなか恵まれないと思うのです。

そこで今回、先述のMoC主催・大澤さんの発案を経て、シンポジウムの場が設けられたというワケです!ヽ(・∀・)ノ

そういう「演奏会開催のノウハウ」を個人が学ぶことはもちろん、
現在ゲーム音楽演奏会に携わっている人たちが、より良い演奏会運営のためにノウハウや知識、事例を公開・共有し意見交換する会!

それが 「もし、漫研部員が演奏会を企画したら?」、略して「もし漫」
…に参加しての、ササッとまとめ+感想ブログでございます!

ササッとだけど、それなりに、かなり長いです!
2万字あります!続きからどうぞなのです~( ´ ▽ ` )ノ


# 以下ご了承ください

・以降は、登壇された話し手の皆さんが経験・遭遇した事例や提案などを、
私(shiinet)を通して書き留めたものです。
・また、話し手さんの発言は、所属する団体としての発言ではなく、個人による発言であることをご理解ください。

・この記事の内容をもとにいかなる不利益が生じても、当方では一切責任は負いません。


 


│「もし、漫研部員が演奏会を企画したら?」
│2015/10/24(sat) 14:00 start @小岩図書館 視聴覚室

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■ スピーカー紹介
■ ゲーム音楽演奏会に関わるようになったきっかけについて
■ 演奏会の造り方~オニオン弦楽合奏団第2回演奏会を参考に
■ 公募質問への回答コーナー
■ なぜ私たちは演奏会を企画するのか
■ 質疑応答


途中休憩を挟んで、上記の議題を中心にした会が開かれました。

スピーカー紹介

本日ご登壇くださったスピーカー(話し手)は四名、
ファシリテーター(議事進行・口添え係)が一名。
本題に入る前に、四名の経歴・自己紹介が行われます。

しかして私うっかり遅刻しまして…(バスが…バスがいけない……)
今回の立役者であり、最初のスピーカーでもある大澤さんの自己紹介を聞き逃してしまいました_(┐「ε:)_
なので、というワケではないですが大澤さんのブログを貼っておきます…

◆チェリスト大澤久のゲームとゲーム音楽と演奏の日々
http://ameblo.jp/mannmaru399/

続いては加藤さん
加藤さんはもともと打楽器奏者さんですが、演奏や編曲、企画もされる方です。
学生時代から様々な団体に奏者として参加し、スタッフとなり運営となり、
その造詣の深さから、数多くのアマチュア団体のコンサル的なこともされています。
職業柄お話上手。

紅一点の西田さんは、このメンバーの中では珍しい「非奏者」。
私のブログをちょっと遡ると出てくる、『夏空のモノローグ』の演奏会を共同主催された方です。
いつもは大澤さんが主催を務めるMoC運営のお一人として、いろいろと暗躍してらっしゃいます。
今回は、「楽器の出来ない人でも、主催・演奏会が出来るんだよ」ということを伝えられたら、とのこと。

大トリのオザキさん
ファゴット吹きさんでもあり、裏方ではステージマネージャー(舞台進行・以下ステマネ)としてご活躍されています。
アマチュア団体はもちろん、プロのアニメ・ゲーム系オーケストラの企画制作・ステマネとして数多く携わっている、この界隈にはなくてはならない賢者的存在の方です。

◆オザキさんのサイト/ozakikazuyuki.com
http://ozakikazuyuki.com/
(「読書メモや雑記」というところからオザキさんの経歴が見られます)

オザキさんが「この中でゲーム音楽好きな方は?」とリスナーに尋ねると、ほぼ全員が手を挙げます。
次に「演奏会に行ったことがある人」、「何かしらの団体に所属している人」まで来ると、半分以上が手を下ろしました。

「今回の話は、途中で手を下ろしちゃった人にこそ是非聞いて頂きたい。
最後まで挙げてた人、『好きなゲームがあるんだけどやってくんないんだよなぁ』という方にも、是非聞いて参考にして頂けたら」
との掴み、グッときました。

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ここまで、皆様方の輝かしい経歴を伺っていると、
「いやいや自分にはやっぱり敷居が高いでしょ」と及び腰になりそうなものです。
しかしオザキさんは言うのです。

「大変ですが、難しいことではありません」
「大変」というのは、準備(段取り)が多い、ということ。
必要なことは、公演計画、公演計画(2回)、そして実行するということ。

\段取りを理解すれば、誰でも主催が可能なのです!/
ジャジャーン!ヽ(・∀・)ノ

ゲーム音楽演奏会に関わるようになったきっかけについて

では、皆さまは何をきっかけにして今のような活動を始めたのでしょうか。

・プレスタに行って聴いて、「自分でも出来るんじゃね?」って思った(大澤さん)

・演奏会に行って、打楽器がいないからと乗る(参加する)ことになったのがきっかけ
加えてゲーム音楽演奏会には、クラシック音楽の演奏会では得られないリターンがある。
商業オケのアンケート回収率は大体1割、良くて3割程度だけれど、ゲーム音楽演奏会では7~8割のアンケートが返ってくる。
これはすごいことで、「僕が好きなものをこれだけ好きな人がいるんだ」という満足感を味わってしまったら辞められない
(加藤さん)

・企画に携わるようになったのは面白そうだと思ったから。
(御自身が企画したタイトルの)『夏空のモノローグ』は、初回の販売本数は1,000本程度だった(驚くスピーカーさん達)
それでも、自分が好きなものを形にしたいという思いから企画をしました
(西田さん)

・小4の頃、発表会で何を演奏しようかと思っていた時、「トルネコを吹くのです…」と言う声が聞こえ…友達がトルネコの楽譜を持って立っていました。
病み掛かった人たちと一緒にやるのが楽しいんです。
沼?大丈夫です!そのまま沈んでいってください!
(オザキさん)


「きっかけについて」は、自己紹介の中で絡めて大分お話してしまったので、こちらはサラッとでした(´ω`*)

演奏会の造り方~オニオン弦楽合奏団第2回演奏会を参考に

心構えは分かりました。
それでは、実際に「演奏会」開催に向けて、どんなことが必要なのか。

大澤さん主催のMoCが、2013年12月に行った『オニオン弦楽合奏団第2回演奏会』
こちらの「企画から当日まで」を追って見ていきます。

・企画を立てる→大澤さんがゼノギアスやりたいって思う(・∀・)
・予定合わせ→スタッフ、中心となる演奏者に予定を確認、本番日程の調整
・1月 会場確保、告知→会場を押さえ練習スケジュールを寝る
・5月 練習日程決定、ブログやSNSなどで奏者募集
・5月後半 練習会場の確保、編曲も開始します
・7月 練習開始 月1~2回のペースでゆる~く
・8~9月 著作権許諾申請→早ければ早い方がいい
・10月 許諾申請が通った!→正式な開催告知
・11月 ホール打ち合わせ→会場の方と舞台配置やタイムスケジュール等を確認
・数週間前 プログラム案→印刷所へ発注
・本番前 通し・進行→スタッフの役割確認
・本番当日 奏者はゲネ(最終リハーサル)、スタッフは運営打ち合わせ


本番後は残務処理や支払いなどがありますが、当日まではこのような流れだったそうです。

(※ここでは「著作権許諾申請」を中盤に行っていますが、オザキさん曰く
「許諾申請は企画を練る段階でやった方がいい、JASRACの確認も最初にやっといた方がいい」とのこと。
本番が近くなってから許諾が下りないということになったら、ほら、最近のアレみたいになっちゃうから…と仰って失笑を集めていましたがあんまり笑い事でもないから…!(-∀-`; )

そして大澤さんから回答、この場合は「ゼノギアスの演奏会=スクエニへの許諾申請」と決まっていたため、この時期になったそうです。著作権関連についてはまた後程。)

◆指揮者はどうする

ここで加藤さんが「ずるいー」と一声。
「MoCの場合は、大澤さんが一人で出来ることが多すぎるから楽なんだよ」
だからズルイのです。

そう、異様にスムーズなこの過程は、企画/編曲/指揮全てを一人でこなしてしまう、
大いなる大澤さんの存在あってこそなのです…!(・ω・;)

では加藤さんの場合。

・企画→指揮者を捕まえる→日程を決める


演奏会の日程を決めて会場も押さえてから、「この人!」という指揮者にお願いして、「その日は海外です…」なんて言われたら悲惨です。
加藤さんの場合、幸いにも顔馴染の指揮者さんが多いため打診もしやすいとのことでした。

開催日程を左右しそうな指揮者さんの存在ですが、
ここで「必ずしも指揮者は必要なのか?」という話題に。

西田さん開催の『夏空のモノローグ』演奏会の場合、9(+1)人という少人数での合奏ということもあり、指揮者不在でした。
且つプロアマ含め達者な奏者さんばかりだったので、アイコンタクトなどで息を合わせながら演奏出来ていたとのこと。

しかし知り合いの指揮者さんには「3人以上奏者がいたら指揮者いないとダメだよ~」と言われまして、という話に。
「誰だよその指揮者!」「この後の懇親会(飲み会)で教えろ!」と盛り上がっていましたw

(御三方の話ですが)「20人までなら指揮者なしでいけるよ」とのこと。
大澤さん曰く、FF6の演奏会の時には30人奏者いたけど、指揮なしだった」そうです。
団内の奏者さんが兼任する場合もあるでしょうし、このあたりもチームによりけり、というところなんでしょうね。

一方オザキさんは、「日にちを先に決めておいて→空けといてくださいねー」って言うそうです。笑

そして、「出来ることが少ない人ほど、何がしたいのか決める」ことが肝要、
という話に。
まず夢を大きく広げて、お財布と相談する。
そこから切り捨てていくと、振り返った時に諦めがつく。

加藤さんが直近でお手伝いされていた、一発オケ団体さんの例から。
その団体の運営メンバーには編曲が出来る人がいなかったため、編曲のお手伝いと共にコンサルされていたそうです。

「どんなことがしたいの?」と尋ねた時に、「ライブDVDと同じことがしたい!」と返って来てΣ(;・∀・)、
「パイプオルガンとハープはやりたいから活かそう、じゃあベースは入れよう、ギターはやめよう、合唱は入れよう」と削ぎながら、「何をしたいのか決めていった」そうです。

◆編成・会場・企画内容はセット

先ほどの例のように、「ライブDVDと同じことがしたい!」という大掛かりな演奏会を企画しておいて、オニオン弦楽合奏団で使用したような小規模なホールを取っちゃダメよね、というお話。

件の団体さんは2,000席のホールで開催されましたが、オニオンの会場は400席弱のホールでした。
集客見込みなどもあるでしょうが、この席数の差は、企画・編成の違いがあってこそなのです。

「会場を取るのは本当に大変なこと。ざっくり○月頃にやろう、と決めたら、その企画の規模に合った会場を探さなくてはいけない」とオザキさん。
また、「ホールの舞台の面積を把握する」こともすごく大事だそうです。
いざ演奏、という段になって楽器や奏者が乗り切らないということになったらもう大変です。

加藤さんのオススメは八王子・いちょうホール(・∀・)
都心のホールに比べて、まず施設利用料が安い!
お客さんを呼ばず、身内のみの合奏イベントなどで利用すれば、皆で割り勘してその後飲み会に行っても一人一万円切っちゃうという、素晴らしい施設です!

…と仰ってましたが、八王子だし、駅から遠い上にちょっと分かりにくい場所にあるというデメリットもありますw(慣れれば簡単だよ!)

◆運営はバランス良く

改めて、当日・練習場所の会場の話に。

「候補として、都心は最初から外した方がいいですよ」とオザキさん。
これも「聴く専」だとなかなか縁のないことですが、本番当日のホールも練習用の会場も、
通常は申込→抽選を経て会場確保、となります。

市や区の公共施設となると、他の大勢の一般団体が土日開催を狙ってかち合うことになるので、利便性の高い会場はそれだけ倍率が高くなるというわけです。

上記のオニオン弦楽合奏団の場合も、運営チームが都心周りを探して~抽選に外れて~を繰り返し、空いていたのが小松川さくらホールだったとのこと。

加藤さんは「運営は5~6人ぐらいがいいですよ、誰がどこに住んでいて、どこの会場を使えるんだろう、と把握しておくといいです」と言います。
「住んどく場所を分散しておくといいですね、埼玉・千葉・川崎・八王子とか」とオザキさん。
因みに大澤さんのオススメは北区だそうです。笑

ふざけた話っぽいですが、何故居住地を分けた方がいいのかと言うと、市民・区民しか借りられない施設がある、という理由から。
在住かどうかで、申し込み抽選の時期が変わる、ということもあります。

大澤さんと西田さんは同じ○区区民ですが、○区の施設は「○区在住が10人以上いないと利用不可」という規約があるそうです。こわいこわい。


また、「メンバーが何をやっている人なのか、バランス良くコアメンバーを集めると効率良い」という話にもなりました。

例えば、弦楽器奏者中心にメンバーが集まってオーケストラを作ったとして、
「『管楽器の音出しはダメ』という施設は腐るほどありますからね」と加藤さん。
他にも、打楽器の譜面は特殊だし、なにより運搬が大変。
その苦労を理解しているメンバーがいないと後々大変なことになる、と打楽器奏者からの見解も加わります。

「自分が使ったことのない楽器については、使ったことのある人に聞いてみましょう」
とのまとめでした。シンプルだけどすごく大事なことですよね( 。 ・▽・。)

◆編曲について

まずは、加藤さんが携わった某団体さんの話から。
「専門のアレンジャー(編曲者)を雇わないと無理っす」という話になり、
では「どういう思想を持ってやるのか」というところから始まったそうです。
「原曲通り」か、「思想を持つ」のか。それをアレンジャーと詰めて編曲をしていく。

「指示書があれば問題ないんですよ、新垣さんを見つければいいんです」
と、オザキさん…オザキさんの流し斬りは鋭い…
音楽的知識がなくても○○さんのようにプロデューサーになればいいんです、とのこと。
これは冗談というわけではなくて、「演奏以外の参加なら是非Pで」という本気の回答でした。

「原曲通り楽しくやれればいい」というのであれば、ちょっとしたやり方で譜面に起こす方法もあるそうです。(もにょもにょ)

オザキさんは「やりたい曲を超聴くことでしょうね、そこから必要な楽器をリストアップしていく。
既に編成が決まっている場合は、代わりになる楽器などを決める」


一方大澤さんは「編成が先ですね、やりたい編成を考えて、やりたいことやシチュエーションを決めていく」
自分の専門外の楽器の編曲に関しては、専攻しているご友人に依頼したりするんだそうです。それぞれスタイルが異なるんですね。

「公募という手もあります」と加藤さん。
ただ、捕まる確率は低いし、捕まってもクオリティは分からないのが難点。メリットは安く上がるところ。
プロのアレンジャーに依頼すると、フルオケで1曲10万円くらいが相場だそうです。
なので、ピアノの弾ける人、音が取れる人など「音楽的な参謀を引っ張ってくるのが大事」なのだと仰っていました。

「知り合いを作っておくと楽になります。スタッフやったり飲み会行ったりして」と大澤さん。
この代表例が西田さんです。
音楽的知識がまったくない西田さんがどうやって編曲をしたのかと言えば、
「編曲の出来る人を巻き込んだ」
作品が好きだというアレンジャーさんに声を掛けて、共同主催と相成ったわけです。
まさに人脈のなせる業ですな。

◆気になる予算面について

無料でお客さんは呼べても、無料で演奏会は開けません。
避けては通れないお金のハナシ。

フルオーケストラの演奏会を企画するとして、どのくらい見積もりますか?
という問いに、 「170~180万円」と加藤さん。
指揮者への謝礼・当日ホール代・練習会場・打楽器レンタル・編曲代などを見込んでこのお値段だそうです。

ここに「250万」と切り込むのがオザキさん。
「それだけあったら何でもできちゃいますよ~」と言われてましたが、「打楽器は先に見積もった方が良い」との談。
ググればすぐに出てきますが、打楽器レンタルはなかなかに費用が掛かります。
レンタルは本番だけでなく、練習でも同様に必要になりますし、種類が多くなればそれだけかさみますもんね(´・ω・)

ここでも、MoCが企画したいくつかの演奏会の収支が例として挙がります。

◆キャパ400人 チケット代2,000円の場合

・会場 10~20万円
・著作権許諾申請 10~20万円
・練習会場(10回) 5~10万円
・プロのエキストラ 一人に付き2~3万円
・プロのトレーナー 一回に付き1.5~2万円
・印刷費 2~3万円
・楽譜編曲料 時価

・支出目安 80万円程度
・収入目安 80万円↓


(※実際にはスライドで何パターンか展開されています)

この収支を踏まえて、スピーカーさん達による話し合い。

例えば、スクエニさんの著作権許諾申請費用は、アマチュア団体(有料公演)の場合1曲5,000円+税。×曲数、ということになります。
JASRACの著作権使用料はホールの収容人数が基準になるので、それによって金額が変わります。
「著作権」を保有しているのは、楽曲によってメーカー・作曲者・JASRACと異なります。

その流れでJASRACの作品データベース検索、『J-WID』の話にもなりました。
JASRACに権利が委託されているのかが検索できるシステムです。試しに使ってみたけど楽しいね。
使用料計算シミュレーションシステムもあるので、目安として遊んでみるのも楽しいです。

ここまで「ホール」という前提で話をしていますが、「ライブハウス」で考えるとまた違ってくるそうです。

また、一見収支に差がないように見えますが、上記では『ボランティア』に関して計上していません。
経費にするのか、お弁当くらい出してあげるのか?それによっても支出は違ってきます。

チラシやパンフレット等、印刷物のデザイン料についても同じことが言えます。
デザインが出来る団員さんが担当したり、もしくは外注に依頼するのが一般的だと思いますが、上記ではこれも計上に含まれていません。
こちらも団体によって変わってくるのではないでしょうか。

編曲に関しても、MoCでは大澤さんが編曲担当なので時価ですが、他団体で外注するとなればそれ相応の経費が加わるはず。

そう考えると、避けて通れないだけあって収支面はかなりシビアな印象を受けます。

◆赤字になったらどうするかを考える

近年多い『一発オケ』の場合は、参加費・練習費として、決まった金額を事前徴収するところがほとんどだと思います。
「イベント参加費」という感じでしょうか。

団体の参加要項などをよく見ると、金額の記載があったりしますよね。MoCの場合は2万円。
それ以外でも、一団体3万円で収まるところが多いかな、ということです。

大規模なオケで、80人集まって3万円の参加費を集めれば、単純計算で240万円。
先ほどオザキさんが提案した、250万円という予算面をほぼクリアすることが出来ます。

が! 赤字が出てしまった場合にどうするのか。
有料公演でその収益を見込んでいたのに、チケットが売れないことがあるかもしれません。
無料公演でも、思ったより奏者が集まらなくて資金繰りに苦しむかもしれません。

{ 参加者で追加徴収
{ 幹部が払う
というような選択があると思います、とオザキさん。

前者の場合、終演後の充足感に水を差し、雰囲気が悪くなる可能性もある。
だから、「最初に『赤字になったらどうするか』を考えておく」のが大事なんです、と仰っていました。

また、常設団体の場合は『団費』を使って補えば、支出に関するリスクは下がりますよね、とのこと。

その他のリスク回避方法として、
・最小遂行人数を決めておく(加藤さん)
・「いつまでに何割還付される、っていうホールの(キャンセルした際の)スケジュールは把握しておいた方がいい」(オザキさん)
というお話もありました。

公募質問への回答コーナー

休憩を挟んで、参加者さん達から事前に募集していた質問への回答コーナーが始まります。
というかここまでで2時間以上経過しているというのにまっっったく飽きない、かなり濃いシンポジウムですぞこれは…(・∀・;)

気になる著作権のハナシから

□権利関連
∟各メーカーへの許諾(使用および編曲)の取り方
・大きなメーカーさんには「プロパティライツ事業部*」があるはずなので、そちらに確認する(加藤さん)
(*知的財産を扱う専門の窓口/名称はいろいろ)
・グッズを出しているメーカーさんは管理がしっかりしていると思う(オザキさん)

・窓口が分からないときは、取り敢えずサポートセンターやお客様サービスセンターを探してそちらへ
・企画書などを添付してメールでお伺いを立ててみる、意外と104もオススメ

∟許諾の費用は?
・ファン活動であれば基本無料
・二次創作のガイドラインが設けられているメーカーさんの場合は規約をしっかり読むこと

∟許諾申請が下りるまでどのくらい掛かるのか
・2週間はみる、長くて1~2ヶ月
・社内で扱いに困っている場合もあるので、長くなる可能性もある

◆演奏許諾はケースバイケース

∟著作権に関わる演奏許諾、および編曲許可を頂く効率の良い方法について
・間違いないルートを探す

『間違いないルート』とは?皆さま方はどのようにして演奏会の許諾申請を取ったのか?という話になります。

まず「夏空のモノローグ」演奏会を企画した西田さんの場合。
ゲームの作曲者さんのライブに行き、たまたま作曲者さんに出会ってご挨拶、
「演奏会をやろうと思うんです!」と伝えたそうです。
その話に共感してくださった作曲者さんが、直接メーカーさんと連絡を取ってくださり、後日許諾が下りたということです。

作曲者さんにコンタクトを取ってオッケーをもらう、というのは超レアケース(*゚Д゚*)
但し当然のことながら、作った御本人にコンタクトを取るのは有効的であり、反応がないこともままある、ということは認識しておいた方が良いとのことでした。

加藤さんが関わった某オケ。
こちらは「単語」の使用については、メーカーさんに何度も確認を取ったそうです。
また、ゲーム内で使われている楽曲の著作権に関して、誰が保有しているのか不明・最後まで返信がなかった楽曲に関しては「演奏しない」という選択をしたということでした。

「単語」に絡めて、「ゲームの内容に触れる単語をタイトルに掲げるのは良くない」とオザキさん。
安易に「ファイナルファンタジー楽団」などと付けてしまえば、公式の活動と混同され、多方面にご迷惑をお掛けすることになります。(商標登録もありますしね…)
「ファンの人にしか分からないような、スレッスレのものを狙うのがいいんですよ」と仰っていましたw


先程の「作曲者にコンタクトを取る」の事例で、珍しいケースに岩垂徳行さんのお名前が挙がります。
一般的にカプコンは許諾が下りにくい、というのが界隈の認識ですが、では何故最近のコンサートで、「逆転裁判」「逆転検事」といったカプコン作品が多く演奏されたのか。

加藤さん曰く、逆裁などは御本人からメーカーさんにお願いして貰って許諾を得て、演奏に至った経緯があるのだそうです。
いくつかの演奏会で、岩垂さん×カプコン楽曲が演奏されることが多くて、
「ハードル高いはずなのに、なんでだ…?(・ω・)」と思ってたけど、そういう理由があったのですね(全部が全部ではないかもしれませんが)。

また、珍しいパターンのもうお一人が、現在作家生活20周年記念で精力的に活動されている光田康典さん。 光田さんの場合は、
スクウェア在籍時/スクウェア退職後/プロキオン・スタジオ時(現在)
と、3つの期間によって、使用許諾を提出する先が異なるのです。

ただ!安心してください!プロキオン・スタジオですよ!(・∀・)
プロキオンさんのサイトで、ものすごく丁寧に楽曲使用についての案内があります。
著作権者情報も網羅されています。素晴らしい…!!

◆許諾申請を行う線引きは?

∟演奏権と編曲権
・「編曲権」は、JASRACは管理していません。
なので、メーカーさんや作曲者さんなど、著作権を持っているところにきちんとお伺いを立てる必要があります。

『一次あっての我々二次創作活動』ということを認識して敬意を払おう、
という流れから、 この後も著作権についての話が続きます。

そして「許諾申請はどのような場合にでも行わなくてはならないのか?」というテーマに。

もちろん、家で一人でピアノを弾いている分には申請は必要ないはずです。
では、小さなカフェで友人たちと演奏して、お客さんが来るという場合にも必要なのか?
その線引きの話になります。

「イベントが公開されるかどうか、だと思います」とオザキさん。
西田さんも、「『やるよー』と告知して、不特定多数に公開する場合はNGなのでは?」という意見。
これも、SNSで大々的に告知をして中止になった合奏イベントがあったね、
[有料/無料]ではなくて、[公開/非公開]を基準に考えています、という流れでした。

その後、「入場無料だけどグッズを売ってるところあるよね」
「無料だけど投げ銭のライブもあるよね」
という話題にもなりましたが、この手の話は非常にセンシティブなので、然るべきところに確認を取りながら、議論を重ねていくテーマなのかもしれません(*´・ω・)

◆告知はどうしてる?

□広報・告知・プレスリリースについて
∟演奏会が決定した際にプレスリリースを送っておくとよいメディアは?

※プレスリリース…この場合、情報サイトなどに掲載してもらうために告知すること。
その広告的手法。
無料で行えるのがメリットですが、必ずしも取り上げて掲載して貰えるわけではありません。


・西田さんはMoCの広報担当でもありますが、基本SNSや公式サイトなどで、
基本5つくらいのメディアに対して行うとのこと。
・オザキさんはその他2~3件挙げてらっしゃいました。
また、ヤングカルチャー・サブカルチャー方面にも投げておくそうです。

・加藤さんは、チラシの重要さにも触れます。
「Twitterやってない人は意外にいます。紙媒体は見てない人に伝える唯一のツール」

…なのですが、ネット環境にない方は、突然の日時/プログラム変更等に対応出来ません。
だからこそ、「一度情報を外に出したら変えられないんだ」という意識も重要です、とお話されていました。

◆そうだ、2083を使おう

オーケストラや吹奏楽に専門の雑誌やサイトがあるように、ゲーム音楽にも専門のサイトがあります。
それが「ゲーム音楽のコンサート・演奏会情報のポータルサイト、2083WEB」。

【2083WEB】ゲーム音楽の演奏会・コンサート情報のポータルサイト
http://www.2083.jp/

「聴く側」がコンサート情報を検索することが出来る『2083WEB』ですが、
「演奏する側」は、そのコンサート情報をwebに掲載して貰えるのに加え、2083発行のフリーペーパーにも掲載されるのです!しかも広告枠も買える!ヽ(・∀・)ノ
このフリーペーパーで、自団体の活動を更に広く宣伝出来るというワケです。

※但し、2083WEBで紹介されるのは、著作権対応に前向きな団体・アーティストさんのみとなっています。

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∟この演奏会をどこで知りましたか?というアンケート
冒頭でも話が上がりましたが、演奏会に付きものなのが、次の活動へと繋げるための「アンケート」。
お客さんは、何の告知を目にして演奏会に足を運んでくれたのでしょうか。

「一番多いのは、2083またはTwitterです」と西田さん。
もしくは、「知人に聞いた」という回答も多いそうです。
先ほど話に出たチラシの件、「費用対効果としてはどうかな」とも仰ってましたが、
実際、演奏会へ行って他団体のチラシを見て「こんな演奏会もあるんだ」と興味を持った人は多いはず。

ただ、演奏会終了後に「こんな演奏会あったの!?行きたかった!」とTwitterで嘆いている方もその都度散見されます。
充分に周知させる広報活動については、この先も論じる余地があるように感じました。

◆弦楽器のプロに聞いてみよう

□弦楽器演奏について
∟弦楽器演奏会運営の注意点は?

このテーマは、弦楽合奏団を主宰している大澤さんから回答を頂きます。
「多少無茶な楽譜を書いても、演奏してくれる人がいるんでそのあたりは気にしなくても…」
と言うと、会場から失笑が。

真面目な話、管楽器はソロだけど弦楽器はTutti(全体合奏)なので、
「弓順をしっかり決めておくこと」が重要なんだそうです。
そして、「それが分かっている人をしっかりトップ(パートリーダー)に据えておくこと」

弓順とは、「弓の動きの順番」のことです。
それを各トップさんが決めるために、
「練習が始まる一ヶ月前には楽譜をトップ陣に渡して、トップ陣同士がボウイングを決める、
それからみんなに配布、というのが理想的ですね」
と大澤さん。
「練習初日に配布というのは避けた方がいいです」と苦笑してましたが、…あっ…(察し)

余談ですが、「コントラバスの持ち運びは大変」というような、分かっているけど見落としがちなことも忘れないように、とのこと。

◆演奏会の曲目はどっちが吉か

□演奏会の曲目について
∟複数曲目を扱う企画のメリット/デメリット
∟テーマを狭く絞った企画のメリット/デメリット

・「ゲームを俯瞰で構成することで、普段取り上げられない曲も演奏できる、
というのが前者のメリット。
デメリットは、やったことないから奏者として乗らない、という人が出て来る点」
(大澤さん)
これは聴く側も同じかもしれないですね。

・「狭く深い方が感情移入が深くなる。
広く浅い方がアラカルト的に楽しめてお祭り的」
(オザキさん)
・「広く浅いは、新規のファンを獲得出来る。
『こんないい曲だったんだ』という再認識も出来る」
(加藤さん)

・「(知らない曲だから行かない・聞いたから帰るなど)残念なケースもあるけど、
その目当ての一曲のために来る!という人もいるから」
(オザキさん)

これは会場選択の話の時に仰ってましたが、
「演奏会行きたい人はどんなに遠くても来る、海外からでも来る」

ということで、そんなに気にすることでもないのでは、とオザキさんがまとめてらっしゃいました。

◆実際どんな困難を乗り越えたのか

□企画を実現するにあたって苦労したこと、それをどう乗り切ったか

・「コンサートが終わった後、楽譜をどうするのかですね」とオザキさん。
楽譜が完成した時点で、「編曲者の持ち物になるのか/団内のものになるのか」
取り決めしておくといいです、とのこと。
「苦労したことと言うより、『のちのち苦労したら嫌な点』ですね。」(会場苦笑)

これに対して加藤さんは、
「編曲者のものにしています。譜面はたくさん演奏された方がいい」
と仰っていました。

自分の番が来て、首を捻るのは西田さん。
大変なことは多々あったけど、敢えて挙げるほどの苦労は思い付かないそうです。笑
「思い付かないけど、自分のスケジュールくらいですね」
本番翌日に海外出張が決まっていて、その日程調整がとても大変だったとのこと。

そこからスケジュール関連の話に。
「4月にコンサート開催を考えると、異動の可能性が高い。
重要なポストは誰かと兼任するとかした方が良い」
とオザキさん。

加藤さんも、某オケの際に超絶忙しかったため、スタッフ業務を全てマニュアルに起こし、
それをスタッフのステータスに応じて配布したそうです。
「仕事をシェアすること、シェアできる信頼できる人とやること」が大事であると。

このあたりは急にリアルに戻ってきた感ありますが、やはり『社会人スキル』が求められるのですね…。

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大澤さんは違う角度から。
「演奏・音楽のニュアンスを奏者に伝えるのが一番苦労します」とのこと。

とある曲を演奏した際に奏者さんの情感が足りず、「もっと怨念を込めてくれよ!」と
熱弁した、というエピソードを披露されていました。私その曲聴いてたな…笑
御自身が奏者なので、実演で説明出来るのが幸いだとも仰っていました。

話はちょっと寄り道して、「そういう場合、プロに説明する時はどうするの?」とオザキさんへの質問。
オザキさんが関わるGSJでは、指揮を務める志村氏がその役割を担っているそうです。
奏者さん達にゲームの内容を理解してもらってから、技術的なことへと導いていく。

「我々アマチュア団体はゲーム音楽に思い入れを持って演奏するけど、(ゲームやCDに音を入れる)プロは、何もないところに録音する。どっちがどうなんだろうね」
一瞬そういう話になったの、すごくドキッとしました。


クラシック音楽だろうとゲーム音楽だろうと、物語・ストーリーありきで『音楽』は出来ているのだ、という話題に変わります。

その中で、「たくさん良い映画も映画音楽もあるのに、定着しなかったのは『演奏されなかったから』だ、というのが持論なんです」とオザキさんは仰います。

だからこそ、「ゲーム音楽がレパートリーとして残ったらいいなぁと思っています」と続けると、
「それシメで言って頂きたかった…!」とやや悔みのファシリテーターさん。笑

和やかな笑いの中、シンポジウムは最終章へと向かっていきます。

なぜ私たちは演奏会を企画するのか

・「好きでやってます。自分の大事に思っているものを他の人にも知ってほしい。
使命感ではないです」
(オザキさん)

・「同じく、好きなものを知ってほしいから。ゲームを作ってくれた方への感謝、リスペクトもあります。
音楽という側面を通して、ゲームを作った方々にそれを伝えられたら」
(西田さん)

・「やりたいから、他にやる人がいなかったから。
『場』を共有できるのが舞台芸術の強みだと思っています。そして皆が同じ方向を向くとすごい力が出ます。そのための努力をしている。
演奏会の回数を重ねて、リレーして承継したい。なくなったら寂しいじゃないですか」
(加藤さん)

ここまで御三方がその思いを述べ、
「ファンがやっているということの大切さ」「人との繋がり」などについて盛り上がります。
が、ちょっとルートが異なるのが大澤さん。

・「好きで始めて演奏をしていくうちに、『過去の自分との対話』になる。
奏者目線で言うとそういうところがあって、一番のモチベーションもそこにある」
(大澤さん)

小中学生の頃プレイしていたゲームの音楽を、現在の自分が演奏するところに『対話』があると。その媒体として「ゲーム音楽」があるのだと仰っていました。
大澤さんほどクリアではないかもしれないけど、その『対話』の瞬間を味わったことは何度かあるので、その快感や満ち足りた心地というのは、ちょっと分かります。

「今の自分ならこうアレンジ/セッティングできるんじゃないかな、っていうのはありますね」(オザキさん)
「それができる年代になってきているんじゃないかな」(加藤さん)
と、お二人が讃します。

「一歩先を見つめた活動が、新しいことが動くきっかけになればいいですよね」
とファシリテーターさんが締め括り、質疑応答へと移ります。

■質疑応答

こちらはこの場での質問コーナー。
・歌モノをやる時は、楽曲と歌詞使用許諾は違うので気を付ける
というような話が出ました。

また、今回どうして「漫研部員が演奏会を企画したら?」だったのか。
『漫研』の話いっこも出てこなかったじゃんか!という質問。

こちらはMoCブログの該当記事でも触れられているのですが、
「『吹奏楽部員が演奏会を企画したら?』では普通でしょ?
楽器演奏の出来ない『漫研部員』でも演奏会を開けるんだよ、ということをお伝えしたくて
このタイトルになりました」
という回答でした(´ω`*)

「楽器の演奏経験の有無が二次活動の幅を狭めるものではないのです」
という話にもなりました。いい話や。

有識者的な人と繋がって裾野を広げていくことが、二次活動へと繋がっていくんです、
だから今後分からないことや困ったことがあれば是非我々にご相談ください!
みたいな流れになっていて、ふおぉせざるを得ませんでした。ふおぉ…

◆最後にまとめます

最後に大澤さんがこう締めます。
「大変なのは分かったと思いますが、諦めないでアタックしてください。
アマチュアが積極的に動かしていかないと、文化は育ちません」


改めて、四名のスピーカーさんに大きな拍手が送られ、これにて約4時間のシンポジウムはお開きとなりました。


その後は懇親会という名の飲み会へと。
今回「聞く側」の中にも、奏者さんやスタッフさん、演奏会を主催したことがある人、
主催する人(告知済)、これから主催する人(今後公開)、主催してみたい人、
主催したいけど不安な点がある人、勉強しに来た人、いろんな人が参加されていました。

今回都内での会合でしたが、わざわざ遠方からいらっしゃった方や海外の方もいらっしゃいました。
この界隈や二次活動のために研鑚を積んで持ち帰ろうとされているのがすごく良く分かって、あぁこうやってアマチュアというかファンの力でコンテンツが動いていくんだな、
というのを目の当たりにして、音楽だけでは得られないエナジーを貰った感じでした。

私は…私も主催したいことがあるけど、でもそれは今じゃないから後学のために!と参加しました。
「もし漫」に参加させて頂いて、自分のやりたいことがいかにハードルの高いことか再認識出来たし、取り敢えずまぁこれが私の三次カツドウ!ということで、今回の記録をブログとしてまとめさせて頂きました。
(主宰の大澤さんには許可を頂いています/いつもの感想ブログは特に許可を頂かず書いています。笑)

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聞いたまま、メモに取ったまま記事として書き残しましたが、実際は書いていいのか
判別に困ることもたくさん話題に上がりました(*´w`)
(※録音等はしていないので、テープ起こしではなく、本当に書き留めたことを写しているカンジです。
合ってると思いますが、修正などがあれば突っ込んで頂きたい)

この第一回を収めたことで、次の議題などもちょっと伺えたように思います。
今回は概ね、コンサートホール規模の演奏会について論じられましたが、演奏形態やジャンル・開催規模や場所が違えば、取り扱う内容も変わってくるかと思います。

「まだまだこんなことも知りたい!」「こういうケースの時はどうするの?」
という興味や疑問をお持ちになった方は、第二回の開催を待って参加されてみては
いかがでしょうか(´ω`*)

お話上手の皆さまなだけあって、濃密な4時間は本当にあっという間に感じました。
普段なかなか聞けない費用のこと、もっと知りたい著作権のこと、皆さんが考えているゲーム音楽の演奏会のこと。
掘ればもっと湧き出てくる雰囲気あったし、いつまでも聞いていたい時間でした!ヽ(*´∇`*)ノ

…ですが、ここまでスムーズに進行するための下ごしらえも大変だったと思います。
「演奏会」を創るように、このシンポジウムを作ってくださったスタッフの皆さま方にも!
素晴らしい企画と一日を有難うございました!お疲れさまでした!!


ボーナスステージ٩(*`v´*)۶

ここからは私のボーナスステージです!ヽ(*´ω`*)ノ

私は信念を持ってアマチュア団体演奏会の客席パートを務めております。
同じように「聴く専」の方は多いかと思います。

その中で、現地やその後のSNSなどで耳にする疑問は概ね3つです。
何となく分かってるつもりも良いけど、憶測で判断し論ずるのはよろしくない。

で、今回この「もし漫」に参加して改めて、その疑問を突き詰めてみたいなと思いました。
その疑問は、以下の三項目。

・アマチュア団体の演奏会は何故無料公演なの?
・その中で有料公演があるのはどうして?
・何故CD/DVDは出ないの?

「もし漫」終了後、スピーカーさん達や、アマチュア団体所属の方々に伺ってみました。
それぞれをまとめたものが以下になります。

アマチュア団体の演奏会は何故無料公演なの?

1). アマチュアだから
この後に続く理由の前提として、まずこれが挙げられると思います。
アマチュア団体参加者の多くは、学生時代に音楽系の部活動や音楽教室などの発表会を経験しますが、それらは基本「入場無料」で開催されます。

そのため、アマチュア団体の団員には「無料公演はごく一般的なこと」、という慣習が染み付いていている場合が多いのだそうです。
「発表会」であるアマチュア団体の演奏会でお代を頂くわけにはいかない、お金に見合ったレベルの演奏ができるのか?という意識や葛藤から、ごく当たり前に「無料公演」を選択する団体さんが多いのでは、というお話でした。

2). 著作権許諾費用が掛からないから
ここまで読んでくださった方ならお分かりのように、基本的には、無料公演であれば著作権許諾費用が掛かりません。

または、無料公演(非営利)を前提に演奏許諾を頂いている、
無料公演であると施設の利用料金が安くなる、といった理由もあるようです。

その中で有料公演があるのはどうして?

無料公演が多いアマチュア団体の演奏会の中で、たまに有料公演も見かけます。
有料公演だとつい「お金を取るのはプロだから?」と思ってしまいますが、実はアマチュア団体だった…ということもあります。
有料公演として開催するのは、どのような理由があるのでしょう。

1). 奏者の負担を小さくするため
フルオーケストラの大人数で演奏する楽団もあれば、たった数人で演奏をこなす団体もあります。
入場料を頂いて演奏会の収支を合わせる、奏者の負担を減らすために有料にしているケースは多いようです。

しかし先述の通り基本はアマチュア団体ですので、自団体の演奏会のクオリティを鑑みて、葛藤の末に「有料にしよう」と結論付けたと推察されるのではないでしょうか。
ただ、有料公演にしたからといって必ずしも好ましい収支になるとは限らないようです。

2). 施設上の問題
ホールの利用料金が、一定の入場料まで変わらない(金額に差がない)場合、有料制にするケースはあるかもしれません。

また、ホールによっては、自由席不可・指定席のみという会場もあります。
指定席にする場合にはチケット制にしなければならないので、少額ながら有料制にする、というケースも考えられます。

3). 権利元に還元したい
無料公演の場合、基本的に著作権許諾費用が掛からない、というお話をしました。
その逆で、許諾費用を支払って権利元に利益を還元しよう、と考える団体さんもあるようです。

4). プロ奏者がいる
演奏する側にプロの奏者が多く含まれている公演で、有料制にしている場合もあります。
しかし現在、ほとんどのアマチュア団体がプロ・セミプロの指導を受けて活動していますし、プロ奏者が多く在籍する団体では「アマチュア団体」との線引きが難しくなります。
この理由のみで有料制にしているという可能性は低いと思われます。

何故CD/DVDは出ないの?

公演終演後のSNSなどで、行った人行けなかった人、双方から特に出てくるのがコレだと思います。
DVDでもう1回見たい!行けなかったから、何回も聞きたいからCDでいいから出して!
出ません。何故!どうして!ヽ(´□`)/

1). 無理です。
実演を「商品化」することは、基本的に許されません。
ゲーム音楽はメーカーさんの知的財産ですので、公式の権利外でそういったものが存在されると非常に困ってしまうのです。
こちらはアマチュア団体ですので、現在販売されているような公式のコンサートDVDやCDと同様に考えてはいけません。

また、『何故無料公演なの?』でも触れましたが、「非営利」を前提にして許諾を頂いている場合には、始めから選択肢に入らないのです。

2). イヤです。
もともと、「演奏したい人」の集まりであるアマチュア団体には、本番一発の録音・録画を商品化するという発想が希薄なのだと伺いました。

後日、動画サイトなどにアップされている場合もありますが、その際は編集を前提として録音録画がされているのではないかと思います。

それらを踏まえて、手続きがとっても大変で面倒なこともあり、もともと壁が高いところに敢えて挑まない、という空気があるのではないかと思われます。

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こんな感じでしょうか!ヽ(;・∀・)ノ=3

アマチュア団体による演奏会の前後は、必ずといっていいほど上記三点のようなことが話題に上がります。
その事由に関してはあまり周知されないため、演奏会の裏側や運営に馴染みのない客席パートは、いつまでたっても疑問を抱えたまま演奏会に参戦することになってしまうのではないでしょうか?

そのたびに、運営・団員さんが心苦しく説明されているのも目にします。
なので少しでも、「どうして?」と疑問に思っている方々の手掛かりになればいいなと思い、
最後にこのまとめを設けてみました。


私も日頃から、気にはなっていたけど何となーくでしか理解していなかったことでしたが、
改めて伺って「なるほど!」とハッとして腑に落ちるようなご意見ばかりで、本当に勉強になりました。
こういったことを心のどこかで意識して頂けるとまた、アマチュア団体の演奏会の見方・聞き方が変わってくるのではないでしょうか。

ひょっとしたら団体さんによっては、「もっとこういう理由が…」「うちはこういう理由で…」と
違う見解や事情があるかもしれません。
客席パートでも、「こんな理由もあるんじゃないの?」と仰る人もいるかもしれません。
その場合は是非こそっと教えてください+次回のもし漫にいらしてください!( ´ ▽ ` )ノ


改めまして上記は、お話を頂戴した有識者的方々の見解をもとに、私の言葉で均してから
まとめさせて頂きました。
お忙しい中ご協力くださった皆さま方、本当に本当に有難うございました…!

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長くなりましたが(本ッ当に予想以上に)長くなりましたが、ここまでお読みくださった方、
本当に有難うございます。

冒頭でも申し上げましたが、今記事で挙げた実例や見聞は、『アマチュア演奏団体』に所属する各々方によるものです。
類似した事柄はあるかもしれませんが、『公式様』『プロ演奏団体』さんの場合は上記の限りではないことをどうぞご了承ください。

また、今記事は基本『「もし漫」に行ってきたレポ』に他なりません。
既に主催や運営を経験している方への復習や、これから主催したいと思っている方への予習になれば幸いですが、あくまで参考程度に留めて頂きますよう、重ねてお願い申し上げます。

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因みになんですけど、上記のボーナスステージ含め、今回の記事を発表したのは
「演奏会を開催する苦労が分かっただろ?だからもっと優しい心で聴きに行こうぜ」
と訴えたかったからではありません。

「演奏会を開くのって大変なんだぜ」
という、シンプルな事実を皆さまにお伝えしたかったのです。

「そんなことは聴く側には関係ないです」と言われればそれまでだし、まぁそれはそれでいいんです。
でもどこか片隅に置いて頂ければ、こうやって創り上げられた演奏会が、その時その場限りのものだということが再認識して頂けるのではないかな~と、思うのです。


余談ですけど、
私個人の考えとしては、演奏会に関わるすべてのことが必ずしもクリアになればいいとは思っていないし、アングラなこともあっていいと思っています。

ただ、アングラカツドウしている人たちが、透明な活動をしている人たちの妨げになるのはまったく筋が通らない。
きちんと住み分けをするためにも、自分たちの好きなことについて学ぶ意識や機会は必要だなと、そんな風に感じた貴重で有意義な時間でした。

立派な忍者になるために忍術学園があるのだよ!
私は私にできる三次カツドウを頑張ります!(*・ω・)ノ




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