2014'04.20.Sun

【管弦楽de】シュデンゲン第二回演奏会に行ってきた【サガフロ2】

皆さん、初めまして。私、ゲーム音楽演奏会の感想をブログに書く人の端くれです。
15年前にPS用RPGソフト「サガフロンティア2」というゲームが発売し、当時学生だった私はその初めて出会う映像美、透明感のある音楽、新しいサガのストーリーに一瞬にして惚れ込んだものです。
しかしインターネット等攻略のなかった時代、私は終盤最大の難所で匙を投げ、その間に愚弟にソフトを売却されるという悪夢を見ました。

それから15年、その「サガフロンティア2」を公式以外の楽団が管弦楽で演奏するという話を聞き、ソフトを改めて購入し急ぎ足で再プレイをして、なんと演奏会の前夜にめでたくクリアを致しました。
その晩は一人で泣きました。ギュスターヴとナイツ家の歴史を一気に垣間見ましたから。

珠玉の浜渦音楽とサガフロンティア2という歴史と愛の詰まった演奏会を目前に控え、いよいよ、私の最後の時がやってまいりました。
皆さん、さようなら、さようなら・・・。


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というわけで過日4月12日は、弦楽・管弦楽でゲーム音楽を演奏するMelodies of Crystalさん企画による、「サガフロ2の演奏会」こと『シュデンゲン室内管弦楽団第二回演奏会』に行って参りました。

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『Melodies of Crystal』は、室内楽でゲーム音楽を演奏する『EGC(アンサンブルゲームクラシカ)』主宰、大澤久さんが代表を務める団体です。

2012年12月16日、アマチュア+プロ奏者で編成された「オニオン弦楽合奏団」による『FF3』、音大生(卒業生含)+プロ奏者で編成された「シュデンゲン室内管弦楽団」による『勇なま+FF9』、Melodies of Crystalとしては2つの演奏会が同日初開催でした。

翌年2013年12月1日のオニオン弦楽合奏団による「ゼノギアス弦楽+ピアノ演奏会」の開催を経て、今春再びシュデンゲン室内管弦楽団さんの演奏会と相成ったわけです。

ゼノギアス演奏会は不参加でしたが、「大澤さんのサガフロ2」とあっちゃ行かない理由があんめぇ…!と、うららかな春4月、勝ち取ったチケットを握り締め私は都営新宿線に飛び乗ったのでした……。・*・:≡( ε:)

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因みに当時の感想も残っておりますので宜しければ(*・ω・)

◆【FF9】管弦楽団・MoCを聴きに行ってきた【第二部】(2012/12/20)
 http://gyuuhi.blog120.fc2.com/blog-entry-216.html

続きは以下からどうぞ~。
 


│シュデンゲン室内管弦楽団 第二回演奏会
│2014/4/12(sat) 14:00start @小松川さくらホール
│演奏:シュデンゲン室内管弦楽団


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1. Vorspiel
2. Auβenwelt
3. テーマの断片による序奏~Majestät~間奏~Thema~Weihalter
4. Heimatlose~Thema~Variation
5. Roman~Einsamkeit~Feldschlacht III~Andacht~Trübsal
6. Vorspielの変奏、Romanの変奏の引用による冒頭部~
  少女の象徴としての変奏~Frage~Wunderding~Tiefe
7. Botshaft 或いは Rosenkranz~Weltall
8. Zauberreich~Rhapsody on a Theme of SaGa FRONTIER 2 より第一楽章~
  Erlkönig~Feldschlacht I~Verborgenheit
9. Reminiszenz~Erfolg~Zusammentreffen~Unmacht~Rückerinnerung

<休憩>

10. Nationaltanz~Naturvolk~Zauberkraft~Dithyrambus~
   Freiluftmusik~Feldschlacht IV
11. Hauptmann~Andächtelei~Trotzkopf~Besessenheit~Interludium
12. Arrangeur~間奏~Ovation
13. Schlachtenlenker~Manifest~Todfeind~Nachtigall~
   Mißgestalt~Todesengel
14. Postludium

15. Präludium(AC)


さすが全編慣れないドイツ語、並べて書いただけでも目がチカチカします。
プログラムと一緒に、「鑑賞の参考に」と和訳されたテキストがありましたので、そちらを併記させて頂きながら綴って参りたいと思います(`・ω・´)ゝ

当日は本当に汗ばむくらいの陽気で、ホールの近くにある大島小松川公園には余暇を楽しむ家族連れがたっくさんいました。
爽やかな風や樹々、芝生を横切って進んでいくと、今回の会場小松川さくらホールに到着します。(※別ルートもあります)

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小松川さくらホール裏口入学。

チケットの事前販売により、350席程の客席は満席の状態。ホールもロビーもこじんまりとした雰囲気ですが、スタッフさんの手際良い整列~誘導のお陰で混雑もなく、スムーズに着席出来ました。

開演時間14時を迎え、ステージに主宰の大澤氏が登壇、ちょこっとご挨拶。
「ストーリーに沿って構成・編曲をしたつもりですが、『ワイド奪取』や『サウスマウンドトップの戦い』などはありません」
「サガフロンティア2を知らない人にも楽しんで貰える自負はあります」
と、粛々とした中にもしっかりとした輝きが見て取れました。

その後、シュデンゲンの奏者さんたちが入場してチューニング。客席350席に対しての舞台なので、ステージは若干狭く感じられます。
そこに着席した奏者は、ピアノの譜めくりさんを含めて22名。室内楽ということもあり小さめの編成です。

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第一楽章。絹糸のように繊細なヴァイオリンとピアノが絡む「Vorspiel」(序曲)から、サガフロ2の幕が開きます。
タイトル画面の如く、風が流れるように弾む軽やかなピアノと爽やかなフルート。メインテーマを忍ばせゆっくりと締めるたったの1分強で、ホール内を一気にサンダイルに変えます。


シナリオ選択画面(マップ)の「Auβenwelt」(外の世界/時の流れの象徴)。
整然と刻まれる弦をベースとして、重要なメロディーを響かせるピアノやクラリネットソロ。中盤から加わる控えめなパーカッションと合わさって、「ギュス編を進めようか、ウィル編をやろうか」はたまた年表を見直そうか、ゲームの中に取り込まれた心地になります。


「ギュスターヴ誕生」「ギュスターヴ追放」に倣った第三楽章は、「テーマの断片による序奏」から。
オーボエ、クラリネット…と管楽器がメロディをリレーしている間も、メインテーマを力強く弾いているチェロやコントラバスの低弦の仕事が素晴らしい(この低弦さんたちの巧みな仕事っぷりはこの後もラストまで終始目を見張ります)。
マリンバやトランペットが加わり華やかさを増しクレッシェンド、ファンファーレから堂々たる「Majestät」(陛下)に続きます。
中盤の弦の重厚さと演奏の柔らかさ、絶妙なPerの使い方がたまらない…
終盤、誕生の瞬間に立ち会ったようなアレンジから、「間奏」へ。ギュスターヴ12世の威光眩いテルム城とは異なり、慈愛に満ちたソフィーさんを感じさせるような優しい宮廷音楽でした。

フルートとマリンバ、VcCbが切なく奏でるのは「Thema」(主題)。
シナリオに準じた曲もそうですが、情感のこもったFlが良く響いて倍泣けます。先程までマリンバを叩いていたお姉さんが、中盤いつの間にかドラムを叩いている人力ワープは今回の演奏会の仕様です。

「ギュスターヴ追放」に至るファイアブランドの儀式、重厚な不協和音が悲壮感たっぷりの「Weihalter」(王位継承の儀式)。
不思議な和声から抜け出たVnの音色がとても澄んでいて、より悲しみを膨らませます。
その弦だけの美しい和声の終点を見守るように、張り詰めた空気を帯びた客席。大澤さんと弦楽器の魔法の詠唱はとっくに始まっていたんだ…!と、この第三楽章の時点でやっと気付くのです。


「故郷を離れて」、軽妙な陰鬱曲「Heimatlose」(故郷を追われて)。
軽やかなピアノとFlの掛け合いにClとObが担当を替えつつ絡みます。
「添えるだけ…」なマリンバといい、さすが「プロと音大生で結成されたシュデンゲン」、一人一人の巧妙な音色に意識が途切れません。アンサンブルに弦が加わり、「管弦楽」に変わった時の音の広がりたるや。

サガフロ2屈指の名シナリオの一つ「ギュスターヴ12才」、2度目の「Thema」は、先程より哀しみを帯びて心に迫ります。Fg素敵だったなぁ。
場所をヤーデに変えて「Variation」(変奏曲)は、「ギュスターヴと鍛冶屋」。朗らかさと大人っぽさを優しく鍵盤onlyで奏でる浜渦ピアノ曲です。
これをまずはFl×Fg×Marのアンサンブルで、それを弦の皆さんがピッツィカートで支える。温もりがありながらも小奇麗。
そこに弦楽器が加わり速度を増し、皆揃った少し豪華な「Variation」。表情を変え、管楽器にピアノ伴奏のシンプルな「Variation」。更にピアノだけで演奏される、原曲通りの「Variation」。こう膨らませる大澤さんも凄いけど、こう膨らませる余裕を持たせた浜渦さんは改めて凄い。
15才になり、「ギュスターヴの剣」が完成したのだと思いました。ラストは改めて皆で締め括ります。


第五楽章は、勢い良く軽快なピアノのイントロから始まる「Roman」(物語)から。
この曲を聴くと、ウィル編・ヴェスティアの町が思い出されますが、ここではまだギュス編。トランペットが底抜けの明るさに華を添え、それを指揮する大澤氏がまた可愛い。
ゲーム中の曲やサントラを聴いて脳内に浮かんでいた弦の動きが、今実際に目の前で見られるのすごいことだなぁ…!と、不思議なところで感激していました。
駆け足がゆっくりめの速度になり、さっきまでドラムを叩いていたお姉さんがマリンバで裏メロを彩ります。色んな曲を内包し厚くなって、見事な繋ぎでピアノ曲の「Einsamkeit」(不安・孤独)、「病床の母」へ。お姉さんはもう整然とスネアを叩いていました。2ループ目のFl美しかった。

端正なピアノゾーンから、アレンジで音に広がりを持たせて待っていたのは…「Feldschlacht III」(野戦3)!!!
\フェルトシュラハトォォォ/
力強く先導するカホン、ひそやかなトランペット、凪ぐようなVnVla、荒ぶるCb、支える木管…!他の楽器の気合の入りようもあって、ピアノの音色が若干聞こえ難かった気もしましたが、配置のせいもあるのかな(・ω・)
同じモチーフを引き継ぐように、ゆったりしたFlソロから弦へ繋ぐ「Andacht」(祈り)で、ソフィー様にお別れを告げます。重厚な弦の中間部から、アニマを送り出すようなトランペットのファンファーレ。

そしてもう一つ、ソフィー妃に別れを告げるのがフィニー王家の皆さん。「Trübsal」(悲嘆)は、悲愁をこれでもかと詰め込み、時に泣き咽び時に声を押し殺して泣くような、コンミスさん渾身の美しいソロがたまらんかったです。


大澤氏が少し脱力してからの第六楽章、「Vorspielの変奏、Romanの変奏の引用による冒頭部」
移調してちょっと優雅な「Vorspiel」から、サガフロンティア2もう一つのシナリオ、ナイツ一族の物語が幕を開けます。
それに合わせ軽やかに踊るような指揮、Fl×Mar、Fgや木管の少しおどけたような「Roman」の変奏。この先孫の代まで続く過酷な運命をこの時の彼は知る由もなかった…、的に晴れやかな冒頭部です。
上手い繋ぎで「少女の象徴としての変奏」部分へ、ヴェスティアで初期メンバーが揃った感じでしょうか。そこから掴みどころのない調子の「Frage」(疑問)に続きます。

マリンバの不穏なアルペジオが不気味な「Wunderding」(不思議な事)で「ウィルの旅立ち」~「ハンの廃墟へ」。4人だけの低弦が厚くダンジョンへと誘います。
3拍子をピアノのアルペジオが引き継いでゆったりと「ハンの廃墟地下」へ、「Tiefe」(深淵)。
暗く静かな弦の重なりにまろやかなClソロ。そのままひそやかに、クヴェルは全てゲット出来たのか…ウィル達はハンの廃墟を後にするのです。


第七楽章、一向はグリューゲルの町へ、「大砂漠のメガリス」のシナリオの始まりです。
「Botshaft 或いは Rosenkranz」は終始ゆるゆると朗らかなメロディ。ピアノのメロディを弦が優しく包みます。Flが加わり爽やかにソロを奏でたかと思うと、段々と速度を上げて鳥のように可憐にさえずりTpが加わって快活な空気に。一気に世界が広がります。
何となくで聴いちゃってるから改めて気付くけど、「Botshaft」(福音)と「Rosenkranz」(薔薇の冠)はほぼ同じメロディライン・コード進行なんですね。主に聴くのはパーカッション入りの前者のようですが、こうやって並べられると浜渦さんの巧さを改めて感じます(*-ω-)

表情豊かなClやObが掛け合い、最後は全員で厚く演奏。マリンバが残り、大事そうに一音一音叩き、最後にピアノが静かに終わらせる構成が鮮やかでした。
ウィル達が到着したのは「Weltall」(世界の果て)、フォーゲラング。
乾いた印象の町ですが、個人的にはアイテムを換金したり何だりで最後までお世話になった町です。
Perがボンゴとベルに代わり、そのエキゾチックな中を上がったり下がったりしつつ通り抜けるObソロ~Cl/Flソロ。
2周目で音が厚くなり盛り上がるように見せかけて、ゆらゆらと静かにフェードアウトしていきます。


問題の第八楽章は、「潜入!アレクセイ一味」より夜の町、「Zauberreich」(魔法の国/妖しい町)。
和訳の通り妖しい雰囲気をPerやClが作り込み、安定のCbが良い仕事で仕上げていました。今回潜入したのはコーデリア嬢。あぁ……(沈黙)

一気に展開して「Rhapsody on a Theme of SaGa FRONTIER 2 より第一楽章」(狂詩曲)。
サガフロ2のピアノ生演奏アレンジ曲集、『Piano Pieces "SF2" Rhapsody on a Theme of SaGa FRONTIER 2』(長)後半のオケ部分でしょうか。まさかアレが聴けるなんて思いも寄らなかった…私が持ってるのは黒盤!ヽ(*´∀`)ノ
激しさの中にもピアノソロが際立ち、ウィルや仲間達の悲哀やアレクセイへの憤怒が一層伝わってきます。
MAXまで登り詰めたと思いきやゆったりと降りてきて、Clが厳かに奏でる「Botshaft」のメロディ。
それはさながらウィルを宥める、コーディの「さようなら」のようでした。

辛い別れ、静寂を切り裂く「Erlkönig」(魔王)。
「対決!アレクセイ」は怒りをぶつけるかの如くとにかく激しい!少人数編成とは思えない音の勢いの中で、VcCbの低弦の重低音とPerがとにかく凄まじかったです。中盤のTpも雄雄しく鮮やかでした。少人数編成なのに足りない音がないのがすごい。
最近までサウスマウンドトップしてたので、マスコンの手に汗握る感も勝手に感じていました(;・ω・)

からの、「Feldschlacht I」(野戦1)!!
これが噂の『荒ぶるコンバス』!『残像』!ヽ(*´∀`)ノ
低弦隊ではVcのお二人も凄かったのですが、起立している分Cbのお二人の残像感が凄まじかったです。
(私ちょうど上手の席で、位置的にCbと真向かいになるような場所だったので途中まで残像を楽しんでいられたのですが、途中入場の前席の方の頭部でこれ以降は低弦隊の勇姿を拝めなくなってしまいました…仕方ないこととは言え、これが一番の心残りです……(´・ω・))

速度を落として弦が流れを引き継ぎ、ピアノやトライアングルが穏やかに場を均してからの「Verborgenheit」(秘密)。
Clの短調モチーフから始まるエッグ関連のテーマですが、暗いモチーフの掛け合わさったCl×Flの演奏、まったりとした低弦やTpが紡ぐモチーフのアレンジに惹き込まれます。これがエッグの力かー

このウィル編のターンは涙なしには聞けなかった!という方も多かったようで…私いつもタイラーさん送り出してたから深く感情移入出来ずで勿体ないことしました。
つ…次は思い切ってやってみるか…泣いちゃうかな…無理かな…(´;ω;`)


第九楽章。優雅で気品溢れるピアノ曲「Reminiszenz」(回想)で、空気は再びギュス編に変わります。「兄弟再会」、個人的にすごく好きなシナリオです。
その感動を助長させるのが「Erfolg」(再会)。
迫るようなピアノと情感豊かな弦の奏でるクライマックス感。物語の思い出や、プレイ関係なしに訴えかける曲の力が身体を支配して動きを止めます。
歌う弦楽器が本当に素晴らしくて、聴き入る以外のことをしたくなかったです。

管楽器がその余韻を引き継ぎ、マリンバが先導してからの「Zusammentreffen」(邂逅)、「ハン・ノヴァ建設」へ。
Pf×Clの安穏として優しい空気感の中にちらりちらりと見え隠れするFeldschlachtのモチーフ、歓楽街を3つ作って歓楽街の帝王になったのは私です。が、デッドストーンは4つもいらなかった…(´・ω・)

重々しい弦の和音にたゆたう木管が絡む「暗殺者ヨハン」の調べは「Unmacht」(無力)。ギュス編にもウィル編にもない佇まいを持つ、まさにヨハン専用の特異なシナリオ。
Pf、Fg、Vc時々管楽器。無感情、無彩色の中を喘ぐように突き抜けるObの音色から、ヨハンの心の深淵が伝わってくるようでした。

ギュス編ラストは、演奏時間の都合上ヨハン以降をこの一曲に集約したという「Rückerinnerung」(追憶)。
情熱的なピアノを主役として全員で畳み掛ける、切なくも激情の篭った曲調。決して勢いよく叩き付ける感じではなく、ゆっくり押し迫るような演奏が、次の世代に希望を託す想いも乗せているような気がしました。そしてピッコロで心の臓を撃ち抜かれる。

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第一部・70分(!)という長丁場を終えて20分の休憩。
パンフレットには「数十年の歳月が流れる、と想像してください。」と補足してありました。なんて親切なんだ。

休憩中のロビーでは、70分ぶんの物語を浴びせられた感想を語り合う人、叫ぶ人、エコノミー回避の人、いろいろいらっしゃいました。
第二部開演の前に他団体からの祝電の紹介がありましたが、一件すごくネタの濃い祝電だったような…(・ω・)
そういえば開演前アナウンスもちょっとネタ込みだった気がしましたが、客席に上手いこと伝わっていない感があったのが勿体なかったです。(そこが伝わらないってことは通常の諸注意も伝わっていない可能性もあると思うので)


第二部、第十楽章は世代が変わりリッチ・ナイツ編。
明るく優雅な3拍子曲、文化都市「ラウプホルツ」の「Nationaltanz」(民族舞踊)からリッチの諸国漫遊の旅が始まります。
南下して極寒の地「ヴァイスラント」、「Naturvolk」(自然の民族)は、窓の外をちらつく氷雪を表すような弦のピッツィカートとPfの清廉さ、炎のクヴェルの如くあったかいObの音に癒されます。下ってくるところ、ちゃんと震えるように降りてきていたのが感激。
今更感激するところではないのかもしれないけど、小編成用の編曲や独自の編曲の中にもちょいちょいゲーム通りの表現があって、「ああ、今生演奏を聞いてるんだ」と実感させてくれるところがすごくいいなって思ってました(*´ω`*)

ピアノが駆け上がっていった先は「ハン・ノヴァ」のテーマ「Zauberkraft」(魔法の成果)。やっぱりいつ聴いてもおっしゃれーー!!(*´∀`)
ハン・ノヴァはジニー編でしか聴けないんですが、諸国漫遊だからリッチも行ったかもしれないねということで。
Pf、Per、弦…どことなく牧歌的だった前2曲と違い、同じ編成でこれだけお洒落な空気になるのが不思議な気分です。
スタイリッシュさを増すFlの爽やかなメロディが心地良い、その感覚を残したまま爽やかエスニックの「Dithyrambus」(酒神礼賛/熱狂的な詩歌)、「テルム城下町」へ。抑揚のある躍動感がテルムの強さを垣間見せてくれます。

一気に快活に繋いで「あの空に虹を」、散水塔で奏でられるは「Freiluftmusik」(自由の音楽)。
原曲より気持ち早めだったような気もします。その速度の中、ひそやかに音を刻むのがマリンバ。中盤の展開部からがまた開放感があって最高なんですが、その中(~2ループ目)でのマリンバ無双には思わず釘付けになりました…。

ご存知ですか、本来「Freiluftmusik」にはアコーディオンが参加しているのです。この曲が流れると「あの曲が近付く…」とざわっとするわけですが、…その「Feldschlacht IV」(野戦4)へ華麗にシームレス!!\フェルトシュラハトォォォ/(※2回目)

とにかくラテンでノリが良く、他のサガフロ2曲・他の「Feldschlacht」とは圧倒的な異国感を放つ「IV」。
長くていい?長くていい??「IV」は私の人生を変えた曲なんです。IVが好きすぎてアコーディオンから飛躍してアンサガの「バトルテーマEX」へ行ってバンドネオンにハマって、愛知万博でアルゼンチン館に入り浸ったのは素敵な思い出です。(ずっとアルゼンチンタンゴ生演奏で踊ってるから)
他の色んなやりたい楽器は来世でもいいかなって思うけど、バンドネオンだけは今世で買って絶対弾けるようになるから!!11!!

さておき、正直、管弦楽でサガフロ2を演ると聞いたとき、この「IV」をどうするんだよって思いました。蛇腹がなきゃ絶対無理じゃんって思ってたんです。だってアタマの刻みからメロディライン、ラストに至るまで、ずっとアコーディオンはいるんだもの。

でも、序盤の流れるようなVnの旋律、中盤のClソロ、その裏にずっとアコーディオンはいたんです。
大澤さんが、私のような人間や、サガフロ2のファンに賭けて敢えてそういうマイナスの構成にしたのかは分からない。だけど、居ないはずのアコーディオンの旋律がますます鮮明に聞こえてきて、もうボロッボロ泣いていて、こういう体験ってあるんだなと思いました。
今まで「IV」はすごく好きなだけで、聞いてすぐ泣くようなことはなかったけれど、この演奏会のせいですぐ泣くアーツが使えるようになってしまいました。今も聞きながら書いて泣いています。

「IV」に戻って、最後はラテン色満載でパン!と気持ち良く終わりましたが、私がむせび泣いている間もCbのお二人はぶれっぶれ(残像)でした。


たっぷり休んでからの第十一楽章は、「エッグ再び」より「Hauptmann」(主)。
悲劇的なメロディを全員で厚く奏でるその中で、Pfの輝く16分音符や心を揺り動かすような木管の音色、そして待ってましたとばかりに歌う弦楽器。低弦もイケメンでした。

「ミスティの企み」を経て「エッグとの死闘」、「Andächtelei」(懸念・迷い)。
絶え間なく上下するPfのアルペジオ、積み重なっていく弦の和音が淡々と続きます。それを導く指揮もどこか整然とした格好。
中盤から力強く高揚していく演奏を支えていたドラム、そのままのリズムで「虫のメガリス」、「Trotzkopf」(立ち向かう者)。
更に力強さと速度を増す指揮、流星のように降り注ぐPfが印象的なボス戦「Besessenheit」(憑依)!
打ち込みならではの重低音が低弦隊で再現されるの、とにかく格好良かったです。いや格好良いなんて言ってられないくらい荒ぶってた…

そこに訪れる、可愛らしいピアノの旋律は新たな希望を含んだ「Interludium」(間奏曲)。
木管が加わって、爽やかで愛らしい曲調が穏やかになります。
「ウィルおじいちゃん、この子の名前は?」


「ヴァージニア・ナイツ」こと「ジニーの旅立ち」から始まる第十二楽章、「Arrangeur」(アレンジ)はPf×Marで軽やかに。
最終パーティの一員となるプルミエールやグスタフと出会う「ジニーの冒険」、その後迎えに来る老ウィルをイメージした「間奏」
これも、弦や管楽器が大澤氏の考える3人のキャラクター観やモチーフを潤沢に演奏してくれるのがすごく耳に心地良くてたまらん。

たまらんは続きます、ジニー編ノースゲート「Ovation」(大喝采)は物議を醸した一曲。
朗らかで疾走感のあるアルペジオをPfが、走るようなメロディをObが元気に歌い上げてくれます。楽しい!ヽ(´∇`)/
問題はそれを指揮する大澤氏。愛嬌たっぷりの曲に合わせた、大変可愛らしい指揮でした。どなたかが仰っていましたが、MoCではこの大澤氏のパッション溢れる指揮も見所の一つだと思います…。
最後は華やかな曲調から、優しいPfソロで穏やかに終わります。


クライマックスの第十三楽章は、「ハン・ノヴァの戦い」「ギュスターヴの陣営へ」、「Schlachtenlenker」(戦争の元凶)から。清らかな悲哀を厳かに弦楽器が奏でます。
クリアしたの昨日なので、その昨日一昨日まで聞いていた曲がこうやって聴けるというのは、本当に不思議な感覚になりますな。

バスドラムが響いて、Cbとの重い音が絡み合う「最後のメガリス」、「Manifest」(宣言)。
原曲の零れるようなハープの音色をObが担当し、その後ろでPerがシンバルを「チチチ、」と鳴らして緊張感を添えます。
霊妙さを表現するための無駄のない構成や演奏は見事で、その計算された僅かな音を楽しめるのは、この箱だからこそだよなぁって思って聴いていました。

そして、背後で妖しく淡々と紡がれていたPfのアルペジオがスピードアップしていって対峙するは水の将魔戦、「Todfeind」(宿敵)!
その疾走感、流麗なメロディラインの裏で弾けるような副旋律が気持ちいい…!

流星のようなPfがゆっくり下りて星空に変わり、子守唄のようにFlと奏でるのは「Nachtigall」(ナイチンゲール)。
よもやラスボス前とは、この後に死闘2連戦が待っているとは思えない癒しのひとときでした。

まずは一戦目、みんな大好きエッグ戦(第一形態)、「Mißgestalt」(いびつなる者)!
激しいPer、アニマのように集まるストリングスの間をしなやかにTpが切り裂き、その裏で煌くPf無双、イントロを経てモチーフを内包したメロディが繰り返される毎に広がっていく宇宙空間…とは無関係に動きが早くなるCb!!!
他のラスボス曲と違って、小編成でも充分再現出来そうな上品且つクールなラスボス曲ではありますが、実際演奏されればその緊迫感には圧倒されるものがあります。

そして恐ろしいほど絶妙な繋ぎで最終形態、「Todesengel」(死の天使)へ。
底知れぬ力を予感させるイントロ、疾走感を前に神秘的なPfの音色。それを操る大澤さんの指揮は紛れもなく卵型でした。(確認済)
発売当時の初回プレイでは、「初見でハマる!最後のメガリス」で見事にハマり、水の将魔にすら勝てなかった15年前の私…
それから15年経った私は、反省点を踏まえ攻略を見直し、「あれっ…こんな軽々と勝てちゃっていいの…」くらいの心持ちで最終形態も軽く揉んでやったのですが、そのお陰でこのカッコイイ原曲を聴く余裕もあったワケです。

改めて、ステージ上で音を出している奏者は21名。それだけの人数でこの重厚感と勢い、必然的に意識は音に集中させられて身動きが取れなくなります。
スケール感の変わるパート部分の指揮と、それを牽引するVnの皆さんが素晴らしかった。このクライマックスに、弦楽器の底力を見せて貰った気がしました。

意識を全て前方に向けながらも、ふと会場がとてつもなく暑いことに気が付きました。
第一楽章のあたりでは「空調が効いてるな」と思ったくらいだったのに…私だけが暑かったんじゃないよね。会場のアニマが蒸発しかけてたんだよね。


エッグの消滅したサガフロンティア2の世界、そのエンディングを静かに彩るのは、弦とPfだけの至ってシンプルな「Postludium」(後奏曲)。
そこで、今までマリンバとパーカッションを行き来していたお姉さんがピアノのお姉さんの隣に並んで座り…まさか…連弾だと…!?Σ(;・∀・)
今までの大活躍に加え、お姉さんの万能っぷりに驚愕しているうちに、尊く細い弦と無垢なピアノは絡まり合って天に昇っていき、物語の幕を下ろすのでした。

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指揮者が降壇し再び現れ、奏者をパートごとに紹介し観客と共に温かい拍手を送ります。その中でも明らかに、一番大きな拍手を受けていたのはあのPerのお姉さんでした。次がCbのお二人だったでしょうか。
でも、誰がどう活躍したとか問題ではなく、演奏者の皆さん一人一人が素晴らしい演奏をしていたのは間違いなかった。
細かく見ればちょっとしたミスやあれこれはあったかもしれないけど、トータル110分間の濃密な充足感の前では全く支障のないことではないかと、個人的には思います。

そして、会場の熱が一旦静まってからのアンコールは「Präludium」(前奏曲)。
第一楽章から物語を追った流れで、演奏されないなぁと思っていた壮大なオープニングデモ曲です。
クリアした後に再びオープニングに戻って、このドラマティックな曲に乗せて物語を振り返り、また二つの歴史をなぞっていくんだ…という流れを味わわせてくれるんだな、という何とも言えないご褒美に興奮しました。

その意図でのこのアンコールだろうし、それに昂ぶった人は多かったと思います。
ただ、「Präludium」はオープニングデモ以外にナイツ編エンディング後の戦歴でも流れるので、普通に「Postludium」~「Präludium」の流れでもあり、「Postludium」~(「Vorspiel」)~「Präludium」の流れでもあったんだなと、考えようによっては倍楽しめる構成に感じ入っておりました。
戦歴としての「Präludium」なら、きっとそこにはシュデンゲンの皆さんの名前がスクロールされるかもしれないじゃないか(*´ω`*)

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2時間以上にも渡って演奏された、シュデンゲン室内管弦楽団によるサガフロンティア2の世界は終演。
最後の奏者がステージを降壇するまで、惜しみない拍手が送られ続けていました。スタオベしてる方いたなぁ。

私はと言えば、アンケートに何と書いたら良いものか、咄嗟に言葉が出ないくらい打ちのめされていました。
ようやく文字を綴ってホールを出ようと、階段を上がった先にいた知り合いのスタッフさんに「大変良いものでした」と告げるのが精一杯でした。
ロビーにも興奮冷めやらぬ方がたくさん残っていて、その中で知人友人と感想に盛り上がりつつも、自分の中に得体の知れない蠢くアニマを感じて、一人ホールを後にしたのでありました。

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その「得体の知れない感情」を振り返る前に、演奏会の色々をまとめます(*´ω`)ノ

今回は、『会場内での撮影録音禁止』という一般的な注意事項の他に、『会場の外観以外は撮影・インターネット等への掲載禁止』(要約)というお達しがあったため、パンフレットやアンコールに関する掲示などは撮影してきていません。

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でも法廷画ならいいって中の人が言ってたので。
実際はA3二つ折り/FC/4P です。表紙/曲紹介(見開き)/主催者挨拶(団員一覧)の順。


シンプルながら、世界観がギュッと詰め込まれた品のあるデザインは、読み物の邪魔をしません。
会場には他にも、サガフロ2に関する展示物などが置かれていました。

終演後の会場の空気やその後のtwitterでの感想まとめを見ても、観客側の満足度はものすごく高いように感じました。
ストーリーに沿った曲の構成や世界観を壊さない編曲、それを絶妙に演奏できる管弦楽団。
ゲーム/音楽のファン、浜渦さんのファンは、納得且つ大満足の演奏会だったのではないでしょうか。
むしろ「前半なげぇよ椅子いてぇよ」以外にマイナス要素があるのならば、普通に知りたいです。
個人的には前半70分もあっという間でしたけど(*´ω`*)

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ホールから出て、駅との間にある大島小松川公園。
本当はもっと開放感ある、空の青と芝生の緑が爽やかな場所があるんだけど、何故かこの場所を撮ってしまった…(・ω・)


終演後ホールを出るともう17時前。少し肌寒くなった夕暮れ間近の公園は、日中よりも人は少なくなっていました。
つい今しがた、都会の真ん中で素晴らしい室内管弦楽を聴いてきたとは思えない、暮れようとしている薄青の空と新緑を湛えた木々や芝生、その匂い。
私は今全身で、土や水や木のアニマを感じているんだとまっすぐに思いました。

自宅から乗り継ぎも良くなくて、駅からもちょっと歩く今回の会場。
遠いなぁと思ったけれど、この思いがけないおまけのお陰で次回以降も訪れるのが楽しみになりそうです。

因みにこの小松川さくらホールで、次回Melodies of Crystal公演が決定しております!ヽ(´∇`)/ジャーン
2014年11月29日(土曜日)17時開演、今回はMoCの抱えるもう一つの合奏団・「オニオン弦楽合奏団」による『ロマンシング・サガ1』演奏会だそうです。

お時間都合合う方は、観客として予定を空けておくもよし、思い切って奏者として参加してみるもよし、是非一緒にゲーム音楽を楽しんでみては如何でしょうか、と!(*´ω`*)


改めて、シュデンゲン管弦楽団の皆さん、MoCの皆さん、当日関わったスタッフの方々、本当にお疲れ様でした。
会場で幸せのアニマを共有できたサンダイル民@小松川さくらホールなうの皆さんもお疲れ様でした。

一つのゲームの音楽とその風景を、思いっきり堪能させて頂きました!
終演後から再演希望の声も上がっているそうですが、もし次回再演があるのなら、アルティマニアまできっちり読んで周回プレイして、もっとサガフロ2の世界に浸かってから参加したいと思います。有難うございました!(*´∀`)


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※ここからはおまけの雑感なので、よりお時間がある方だけ(*´ω`)ノ



実は私は今回、演奏終了直後「ああ、今回は感想を書けないんじゃないか」と思っていたのです。
もちろん感想を書くのは義務じゃないし、書けないなら書けないでいいんだけれど、私にとって感想を書くという行為は演者さんへの感謝の気持ちであるが故に、出来ることなら書き残したいと思っていました。

しかし終演後に感動と共に残った凄まじい脱力感。完全に打ち抜かれた。悔しい。悔しい。
大澤さんの作り上げた作品があまりにも完璧すぎて、それに自分が後からおこがましく触れることなど無意味なのではないかと感じたのです。結局触れてますけど。

以前知人と「大澤さんは自分がやったゲームしか演らないから」と話したことがあります。
だけど、編曲や演奏が出来て、奏者を集めてプロデュースが出来る大澤さんがそれなのって、ものすごい脅威であり純然たる作品(演奏会)が作り上げられる要因なんだろうとも思いました。

今回の演奏会に一番感激・感動し、涙したのは、発売から15年も経ったサガフロ2とサガフロ2の音楽を愛し、ずっと大事に思ってきたファンの方々ではないかと思います。
人を感動させるための安易な構成・編曲ではなく、実際に大澤氏が遊んで、感激・感動したシナリオやその思い出を隅々まで散りばめたからこそ、そういったファンの方々は強い共体験に濃い感動や感謝を持ち帰れたのではないかと思うのです。

過去演奏会のFF3やFF9、ゼノギアスにも言えることなんでしょうね。
自分が奏者として演奏する立場でもない限り、演奏曲目が発表になって、「じゃあ○○プレイしなくちゃ」(今回なら「サガフロ2」)とゲームに向かうのはMoCくらいだろうと思います。今日までに「じゃあロマサガ1やらなきゃ」という呟きは結構見てます。

ゲームをプレイしなければ、大澤編曲/演奏会での強い共体験を得られないと皆分かっているから。もちろんゲームをやらなくても充分な演奏会ではありますが、クリアした人の感動と未プレイの自分の感動を比較したときに後悔することも分かっているから。
原作知らずに同人誌を読むのと、原作大好きで同人誌読むのどっちがいいかって話です。

なので「ゼノギアス」未プレイだった私は、たまねぎさんのゼノギアス演奏会には行きませんでした。
ゼノギアスの音楽が素晴らしいことも、大澤氏が演出するゼノギアスの世界を再現するたまねぎさんの演奏がきっと素晴らしいことも分かっていたけど、ゲームをやらないで行ったのでは(私にとっては)半分意味がないと思っていたので。
プレイ、間に合わなかったんだよなぁ。大澤さんのファンだけれど、「自分が切ない思いをしたくない」という理由で判断したことがどうなのかは、良くわかんないとこだけど。

話を戻して、大澤氏の場合、こそっとクラシックを混ぜてきたり、あれやこれや潜ませていたりすることもあるので、ゲームをクリアしていたとしても初見で氏と100%共有するのは難しいのでしょうが、それでも「ゲームをプレイしてこそ」得られる感動を何倍にもして、しかも生演奏で与えてくれる快感には抗えないものがあるのです。


ところで私の感覚ですが、そのようにMoCとして演奏会の回数を重ねるうちに、運営というか演奏会周りが(良い意味で)合理的になってきた感じがありまして。
きっとスタッフ側が、大澤氏がそれに専念出来るように動いた結果シュッとした雰囲気になっているんだろうなぁと想察するのです。外側から見ているだけでは分からない懸念事項等は、まだまだあるんだろうけど。

そうやって洗練されてきた、シュデンゲンによる今回の演奏会はとにかく完璧だった。
「完璧」と言い切ってしまうと誤解を招きそうだけれど、『大澤久氏のとても優れた表現物・創作物』という印象を受けたのです。多数の人間が尽力し関わっている演奏会で「物」と言ってしまってごめんなさいですが。

例え方がどうかと思うけども、他団体の演奏会が「アンソロジー」なら、MoCの演奏会は「大澤氏の個人誌」にあたると思います。だからこそ情報量の多さの割りに伝えたいことややりたいことが一点突破で鮮明、とてもピュアに感じるのです。
「サガフロンティア2」というゲームを通して、大澤さんが感じた感情や表現したいことが箱の中に余すところなく詰まって、キラキラと光を湛えているような、圧倒的だけど尊い、美しい景色を見せてもらいました。

そういうものを見せ付けられたことが、ジャンル違いなのにとても悔しくて、敵うはずもないのだけれどただ悔しくて、自分の中で咀嚼するのに数日掛かっていた感じです。
前述の通り、自分が「サガフロ2を200%遊んだか?」と問われれば決してそうではないので、氏の表現を充分に汲み取れなかった自分に悔しい、というのもあると思います。

もっと何周も遊んで物語を深く知れば、今回の演奏会だってまた違う解釈、妄想が生まれたのかもしれないし。
「ゲーム音楽」という本来一方通行のものに、そういう楽しみや可能性をくれるMoCの演奏会には、毎回感謝するばかりなのです。

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大澤さん至上の方向でまとめになってますが、そうやって代表に光を当てているのは信頼して運営を続けるスタッフさんであり、その光を更に波として広げるために氏の要求に応え情熱的に演奏するたまねぎさんでありシュデンゲンさんだということも忘れてはないです。

演奏会感想で「指揮者が」ではなく、「大澤さんが」と、普通の観客からも名指しで多くの称賛を受けていた大澤氏。
そうやって認識されることに素晴らしさを感じると共に、今後も観客やファンの期待や要望を一顧だにしない『MoCの作品』を心から楽しみにしたいと、改めて思った今回の演奏会なのでした。


あ、EGCさん絡みの演奏会はまた違った角度でとても楽しみにしているのです!ヽ(´∇`)/

なんだかワケわかんなくなっちゃったけど、会場でご一緒した方や遠方からアニマを送っていた方も含めて、改めて関係したすべての皆さま有難うございました。
こんなだらだらしたとこまでご覧になってくださった方がいたらそれも有難うございます。
MoCの演奏会と対峙して脱力するあの感覚も悪くなかったので、今後も攻めていきたいと思います!(`・ω・´)

4月後半、大型連休に向けてまた色んな演奏会やイベントが予定されていますが、どの催しも盛会で素敵な思い出になりますように!(*´∇`*)


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