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2012'12.20.Thu

【FF9】管弦楽団・MoCを聴きに行ってきた【第二部】

前回『Melodies of Crystal』第一部レポに続き、今回は第二部感想です。

第一部はFF3を取り上げた、弦楽合奏によるアマチュア中心の演奏会でしたが、こちらはFF9を取り上げた、管弦楽による現役音大生・卒業生による演奏会です。
(弦楽合奏‥弦楽器だけ 管弦楽‥管楽器や弦楽器、打楽器もいる)

アンサンブルによる『勇者のためになまいきだ:3D』メドレーも演奏されます。
しかし、MCでMoC代表の大澤さんが仰ってましたが、「殆どがFF9を聞きにいらしてるのではないか」と。
第二部の方が先に前売り券も完売していたことから、こちらへの期待度は見て取れました。
あ、因みに第一部はMCなかったです。実にストイック!ヽ(・∀・ )ノ

第一部~第二部と続けて観賞する方が殆どだったと思いますが、その空き時間にこんなものを食べて糖分補給をしていました。

moc07.jpg
まさかこんな練馬の地でパンケーキ部が暗躍するなんて!第一部の充足感と相俟って、大変幸せな味でした。
(あ、ちゃんとしょっぱいのも食べてるよ!)
調べといて良かったー!お付き合い下さった皆様有難うございました!(*´∀`)

ではでは、また続きからレポ本編です(*´ω`)ノ
 

 
時間は17:30頃。昼間の青い空もいつのまにか宵闇に暮れて、吹く風も冷たく感じます。
列形成より大分早めに会場へ戻ったのですが、第一部の時の混雑を鑑みてか、既に並んでいる方がたくさんいらっしゃいました。

定刻通りの開演18:30、始めにMoC代表の大澤さんの挨拶が(フランクな感じで)あって、「FF9全曲じゃなくてごめんね」とか「どうして『ひとりじゃない』が入ってないんだ、とかお思いだと思いますが」とか「自由な編曲だけど楽しんで頂ければ」「あとさり気なくそれっぽくするから、歌ってもいいから」的なお話がありました。(割愛しすぎだろう私)

その後『勇なま:3D』を演奏するために登場したのが、「シュデンゲン室内管弦楽団」より、このメドレーご出演のアンサンブルの皆さん。
「シュデンゲン~」は、このために特別編成されたオーケストラで、メンバーは音大在学生やその卒業生の方々(且つゲーム音楽を愛していらっしゃる!と!!)だそうです。プロ・半プロの方々ですね。
第二部はその方々の演奏によって構成されていますが、良く見ると第一部の時にパートトップだった方々も名を連ねています。両方やるってすごいなぁ。

1216_moc04.jpg
おや…?パンフレットの ようすが…?
それはまた後述。

『勇なま』と言えば、「小学校にある楽器」‥ピアニカ・木琴(マリンバ)・トライアングル・リコーダーなどを中心に編成・作曲された、ほのぼの~ほんわか~レトロ~ …でも!曲は本格的でカッコイイ!!が特徴の人気ゲームです。
それが、「小学校にはまずない楽器」オーボエを始めとして(笑)、フルート・クラリネット・バスーン・トランペットで編曲・演奏されるというのだから楽しみです。

因みにこちらの『勇なま:3D』ターンは、オーボエ奏者の倉成さんの編曲によるメドレーです。

『勇者のくせになまいきだ:3D』メドレー
 ・すべてのはじまり:3D
 ・手のひらの世界
 ・はじまりはいつもダンジョン
 ・ダンジョンは上々だ
 ・魔王を守れのテーマ:3D
 ・眠る魔王
 ・悪のトライアングル
 ・ファイナル・ギャザリング!
 ・来たるべきセカイ


小休止ナシで、厳選された9曲による約20分間のノンストップメドレー。
原曲ではリコーダーの優しいイントロから始まる『すべての~』は、フルートの音色で大人っぽく彩られます。
「本来ある」ハズの、ピアノや木琴や、パーカッションがなくてもこんなに『勇なま』っぽく聴けるんだなと思いました。
『魔王を守れ』とか『ファイナル・ギャザリング』とか、打楽器がない場合に大体犠牲になる頑張っているのはバスーン(ファゴット)ですよね!相当なピッチをすごく丁寧に刻んでいて、私はますますファゴットという楽器が好きになりました(*´∀`*)

『悪のトライアングル』も、原曲は勇ましさと哀愁をちゃかぽこが包む格好良い曲ですが、アンサンブルver.は格好良さが際立っていて、でもアンサンブルだから原曲の「抜き感」は押さえつつと、たまらない仕上がりになってました。

そして『来たるべきセカイ』であっという間に勇なまメドレータイムは終了。本当に、皆さんの全ての音が心地良かったです。
こんなに立派な楽器達・奏者さん達が演奏したにも関わらず、肩肘張らずに聴ける「ちょっとリッチな『勇なま』」でした!
『恐るべきセイギ』(好き)や『大ピンチな魔王:3D』がどうアレンジ・演奏されるのかも聞いてみたかったな~!(*´∀`)


20分の休憩の後、第二部メインイベントの『FF9』へ。
先程の勇なまアンサンブル管楽器メンバーに、第一部と同じ弦楽器、パーカッションとピアノが加わります。これで30名弱です。(第一部は弦楽器のみの構成で30名強)

『Final Fantasy IX』
1. いつか帰るところI
2. バトル1
3. いつか帰るところII
4. ビビのテーマ
5. プリマビスタ楽団~ジタンのテーマ~ガーネットのテーマ
6. いつか帰るところIII
7. 隠者の書庫ダゲレオ
8. モーグリのテーマ
9. ローズ・オブ・メイ
10. いつか帰るところIV
11. Vamo'alla flamenco
12. 銀竜戦
13. Melodies of Life


こちらの編曲は、第一部のFF3編曲を担当された大澤さんと、氏の藝大同級生でもある三橋氏両氏が担当されているそうです。印が三橋氏のご担当です。

パンフレットでも最初のMCでも触れられていましたが、『この流れは「ビビ」というキャラクターに焦点を当てた構成になっているので、ビビの目線で音楽を味わってほしい』という解説がありました。
確かに曲目だけ見れば、第一部の盛り沢山に比べて若干ボリュームは落ちた感じです。が、一部とは違った視点から楽しむ第二部、物悲しさと郷愁がそっと寄り添う『いつか帰るところ』からスタートです。

静かな余韻から一転して『バトル1』
正直なところ、第一部にはなかったパーカッションが加わったことで全体の音が派手になり、一瞬身構えてしまったのは事実なのですが、曲が進むに従って気にならなくなっていました。
中盤のトランペットもすごく勇壮で素敵でした。まさしく「今吹いている人」の音で、管楽器は終始身悶えながら聴いてたなぁ。

そして拍子違いの『いつか帰るところII』。ドジっこぽんちょこ『ビビのテーマ』。この第二部の主役になんてことを。
第一部の『ジンの呪い』同様、弦楽器のピチカートを用いて可愛らしさを強調した演奏がステ…じゃあ、中盤のあそこはどうするんだい!?と、初っ端から気になっていたのですが…(;・∀・)
奏者さん達が自分達の太腿を叩いて「(ッ)パパ、パ、パンパン!」と音を出し!
その後は原曲通り指を鳴らすという、生の演奏会ならではのいい演出!目の前のおじちゃんが二周目に一緒に指鳴らしてたのが可愛かったw

シュデンゲン楽団の演奏する、美しい『プリマビスタ楽団』、ゲーム中では聴く機会に恵まれない『ジタンのテーマ』、同様にヒロインのテーマとしては影の薄い『ガーネットのテーマ』
ガーネットのテーマのところかな?中盤から原曲通りスレイベルが入って来て、その「シャンシャンシャン…」っていう鈴の響きが、ちょうど今の時期(クリスマス!)に重なってすごく嬉しかったです。クリスマスプレゼントだー!って思いました(*´ω`*)

これも聞きたい一曲だった『隠者の書庫ダゲレオ』。ダゲレオは9の中で5指に入るくらい好きです(*´∀`) 聞きたくていつもダゲレオに入り浸ってました。
簡素ながら寛容な聡明さを秘めた弦onlyの原曲が、優雅なワルツのように広がっていくのが、まさに叡智の集結するダゲレオ感を表していて思わずうっとり。

『ローズ・オブ・メイ』は、ベアトリクス様のテーマとも言える人気の一曲。人気なのかそうなのか…私はペプシマンのが好きですが生演奏に限界がありますよね(呻き的な意味で)
哀愁漂う中に凛とした決意の垣間見えるピアノ曲が、『守るべきもの』のように管弦楽で展開していくのが壮麗でした。

ピアノさんがパーカッションさんの隣に移動して、パリージョ?(カスタネット)を携えパーカッション二人体制になって…からの『Vamo'alla flamenco』
フラメンコ自体が好きで、この曲も大好きで、携帯アラームにしてたくらいだったので生演奏は嬉しかった!ヾ(*´∀`*)ノ
厚みのある弦でこれが聴けるとは、感無量です。この流れなら誰か「Vamo'alla flamenco!」って言うかな~と思ったけど言わなかったなぁw(ノ´∀`*)

『銀竜戦』は、重厚で荘厳、圧倒的ながらこれも恵まれない戦闘曲!ヽ(・∀・ )ノ
曲解説では「この編成では迫力が原曲ほど出ませんが…」とありましたが、とんでもない!現役の方々の「音」は充分すぎるほど格調高くダイナミックで、緊迫感がありました。

第二部後半ラストは『Melodies of Life』。これも説明不要、FF9の泣きエンディングです。
ゲームでは約30分の長丁場エンディング。最初に若干鬱展開があり、その後『甘く悲しい恋』~『盗めぬ二人の心』と物語が進みます。
このあたりは完全にジタンとガーネットの物語ですが、所々入るビビのモノローグが思い浮かぶほど、このMoCの「ビビの物語」もエンディングを迎えようとしていました。

「ボク、みんなとめぐり逢えて、とてもうれしかった…
もっと一緒に 冒険したかった…
だけど、別れる時は…必ず来るんだよね」


最後にパアッと晴れやかな『その扉の向こうに』が流れ、ベタだけどとにかく泣ける演出もたまらないED、から白鳥英美子さんの歌声が涙腺を脆くする『Melodies of Life』が始まるのです。

「だから うたったんだ あのうたを」


ここで、パンフレットに挟まっていたコレの出番が来るわけです……
1216_moc06.jpg
歌詞カードおおぉぉぉ(つд;)

パンフレットには「歌える方は歌って下さって大丈夫です」とも、最初のMCでも「最初5分くらい前奏があるんで、その後なんとなく合図出すから歌ってくれてもいいのよ」的なお話がありました。
普通こういうのって、少し様子を見てから歌い出したりするじゃないですか。それが、「もうすぐ歌が近付く…」と、指揮者がチラッチラッと何度か客席を見やって(これ可愛かった)、最初の「宛てもなく」の『あ』から観客の音量はトップギアなんですよ!!!!これには感激しました。
我々の背後にプロ声楽隊みたいな方々がいらして(某C●Mさん的な)、素晴らしい演奏と最高の歌唱に挟まれて、すごく気持ち良く歌い聴くことが出来ました。

この第二部はチケット完売ということだったので、大体600名のお客さんですよね。それが老若男女躊躇なく、ここまでの演奏に感謝や賛辞を送るように大音量で『Melodies of Life』を大合唱する。
ステージ上からはどんな風に聞こえたんだろう。さぞ絶景だろうな、と思いながらグッと来つつ2番歌いました。涙を勇気に変えて。
泣いてる方もいっぱいいたと聞きます。私も涙目でした。日本語歌詞ver.というのも涙を引き絞る要因の一つになります。
「生きる意味」「帰るところ」「いのち」…色んなことに思い悩み、想いを馳せたビビの心情と否が応でもリンクします。英詩のが好きだけど、原曲のエンディングに沿ったこの流れは、一つ伝説を作ったんじゃないかと思います。

そう、このまま続く『Final Fantasy』(きちんとFF9ver.)を含めて。
9の『Final Fantasy』では、最後に二つの月がぶつかって煌々と輝き、クリスタルへと形を変え9のあのロゴになって「THE END」と幕を下ろします。
荘厳で深みのある合奏、最後に金糸のように美しく引き出された弦の音が指揮によって止まり、ビビの物語も終わるのです。
我々の大合唱は、MoC第二部の演出の一つに過ぎなかったんです。あそこで終われば、「いや最後すごかったね」で、思い出だけを持ち帰ることになるけど、物語が続きエンディングの一部になることで、「Melodies of Crystal」の、クリスタルの音の一つに変わる、してくれるんです。どんだけだよって思いました。

ところで9の『Final Fantasy』は公式のコンサート等でも殆ど演奏されないらしいので、ここで生演奏で聴けたというのはかなり貴重で、有難いことでした(*´ω`人


1216_moc05.jpg

アンコールは『眠らない街 トレノ』
MoCに来る前に、念のために3も9も勇なまも全曲予習してきたんですが、その中で「トレノ」は何故か「やりそうだなぁ…」と思っていた一曲でした。(あとは「クアッド・ミスト」とか「黒魔導士の村」とか…)なので嬉しい!ヽ(◎´∀`)ノ
原曲はピアノ一台でのんびりゆったり貴族街な癒し曲です。原曲通りスローテンポのピアノで始まると、続々と他の楽器の音が重なっては加速、賑やかな曲調に変わっていくのがアイリッシュな感じで好きだったな~。

第一部もお祭り騒ぎで終わったけれど、第二部もお祭り騒ぎ!しかも両方、アンコール前のラストワンはしんみり感動曲で落としておいて…からの!なんですよ。この徹底した構成は好きでした!(*´∀`*)


ビビの心の動きや足取りを辿りながら9の世界を廻る第二部後半ですが、第一部の明瞭な編曲と比べると、こちらは少し高尚で聴く人を選んだ感がありました。
第一部は聞き馴染みのある曲や人気曲などが分かりやすく混ぜ込まれていて、聴く方もさほど力が必要なかったのではないかなと思います。(小技はいっぱい散りばめられていたので、それを聞き当てるのは大変だったと思うけどw)
が、第二部はオリジナル部分も多かったがために、音楽理論等をかじっている人やクラシックが好きな人は感嘆するところでも、素人は首を捻って集中力に欠けるという、両極端な鑑賞状態になっていたのではないかなー…と、勝手に推測するのです。
またシュデンゲンさん達が上手いから、スリプルも同時発動しやすいんだ!!w(;´∀`)

FF3はストーリー通りなので、演奏されるがままに順を追っていけば良かったのだけれど、FF9は「ビビ視点」という変化球だったので、上手いことゲーム内容と合わせて聴かないと、「どうしてここにこの曲でこの選曲なんだろう?」と考えてしまうんですよね。私のことですけど。
そういう点がFF3とFF9の、全体的な部分での、評価の分かれるところじゃないかなぁと感じました。

しかし3と9は割と似た系統のFFである気がするし、9で3の「ドーガとウネの館」が使われていたりと、何となく共通点があるような気もします。(グルグとルーファウスはどうなんだって話ですけど)

そんなFF3は1990年発売、FF9は2000年発売のゲームなんですね。10年でこんなにゲームって進化するんですね…
FF9の『アロハ・de・チョコボ』という曲、当時乳児だった甥っ子に聞かせてたら泣き止んで「すげーなアロハ」って思った記憶があります。その甥ももう来年中学生です。時の流れは残酷なのです。


編曲や構成にばかり触れてしまいましたが、演奏も素晴らしかったのです。
第一部の時に奏者の方とお話する機会があったのですが、「オケの時は『とにかく弾く!!』って感じだけど、弦楽だと強弱に心掛けて弾かなきゃいけない」と仰ってました。
そう!それ!!(σ・∀・)σ
私弦楽器疎いので何とも言えませんが、やはり一部より二部の安定感や精度は優っていたし、でも一部の情熱も負けていなかったと感じました。

600人程度収容の小ホールなのもあり、弦の音が最後の最後まで美しく耳に残るのが何とも言えないなぁ、と思ってました。クレッシェンドやピアニッシモ、音の強弱やメリハリに誤魔化しがなくて、文字通り「張り詰めた」緊張感があって。普段のオーケストラでは聞けない弦の音がじっくり味わえるのすげーなーって思ってたんです。

「弦楽」って編み物みたいだなぁって思ってました。多分合ってない。
一本一本の細い弦の糸が束になったり、五弦が絶妙に絡み合って編み込まれていったり。大きなタペストリーが出来るんですけど、最後にまた端から糸を引いていくと、一本の細い弦の音に戻っていくんです。なんかそんなイメージで聴いてました。……なんか言ってて恥ずかしくなってきたからほっといて(ノω<;*)


長くなりましたが、この12/16のMoC公演が私にとって2012年聴き納めの演奏会でした。(実家帰るので年末のFFコンサートとか行かないんで…)
聴き納めにこれを選んで良かったと、レポを綴りながら改めて痛感致しました。
通常アマチュア楽団さんの演奏会って、長くても3時間程度だと思うのですが(それでも相当だけど)、一日に3タイトル詰め込んで終日公演にするのはとても容易なことではなかったと思います。
奏者さんなりスタッフさんなり、どんなに練習予習脳内リハをしていても当日は水モノだし、この長丁場を乗り切るのは心身共にしんどかったのではないかとお察しします。

「第一回」と銘打っているので、「第二回」や「再演」があるのかもしれませんが、仮に一発オケだとしてこのカンパニー感はそうそう出るものではないなと感じました。
抽象的な印象ではなく、ステージ上から紡がれる「音」そのものや演奏している姿がそれだったように思います。
長きに渡ってそれを支えたメインスタッフの皆さん、当日会場や裏方にいたスタッフさんも、私の知る限り腕利きの方達ばかりでした。

企画・主宰の大澤氏がいて、愛のある編曲や構成があってこそのカンパニーなのでしょう。「いい演奏会だったー」だけではない勉強をさせて頂き、FF愛・勇なま愛も分けて頂けたと思っています。
また、3と9のファンの方だけがいっぱい集まるというホーム感もすごく良かったです。最後の『Melodies of Life』だって、全員との連携がなければ出来ないクリティカルですもんね!

携わった皆様、本当にお疲れさまでした!+有難うございました!ヾ(*´∀`*)ノ


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※さて、ここからまた長くなりますので、以下はお時間のある方推奨です。

今回のMoCで特筆すべきは、何と言っても『編曲』でしょう。
「どんな演奏会だった?」と尋ねられたら、「いやーアレンジすごかったわ」と、誰もが答えるのではないかと思います。どちらの意味でも。
MoCという企画が立ち上がった1年以上前は、『大澤さんの編曲』というものを存じ上げず、只只FF3の演奏会を楽しみにしていただけでしたが、先月のEGC(Ensemble Game Classica)さんの演奏会に行ってから『大澤さんの編曲』に心の臓を撃ち抜かれ虜になり、ますます12/16が楽しみになった次第です。好きになったのが直近過ぎて申し訳ないのですが、告白です。

今、ゲーム音楽を演奏するアマチュア団体さんは増えています。
特定のタイトルだけを演奏する団体、演奏の質にこだわる団体、パフォーマンス重視の団体。
コンサートホールを借りて演奏する団体だけでなく、ライブハウスで演奏するバンド形式の団体などもあります。
私も網羅しているワケではないし、気になった団体さんしか足を運ばないのでアレなんですが、大澤氏のように「かっ飛んだ編曲」が出来る人って一握りではないかと思うのです。

ますます長くなるのであんまり突っ込んで話しませんが、「ゲーム音楽」…特に古い作品であるほど、元の音源に思い入れが強くなり、個性の強いアレンジには好き嫌いが出るのではないかと思います。
なので、というワケではないですが、通常アマチュア団体さんが演奏会を開く際、ファンや観客からのイメージを大事にした「原曲重視」「原曲再現」を中心にした演奏がなされることが多いと思います。

それを今回、主宰の大澤氏はパンフレットで
『原曲重視・原曲再現も立派な表現方法だと思います。ただ、こういった表現があってもいいのではないか。という提示を、皆様に汲み取っていただき』(第一部)
『この演奏・編曲の意図とはなんなのか、そこに耳を傾けていただけたら』(第二部)
と仰っています。これを目にした時、思わず私の目が輝いて感嘆の息が漏れました。

随分前にブログで書きましたが、田中公平氏が同じようなことをやっておられたのです。
公平氏の『真の30周年?記念コンサート』に行ってきた![2] (2011/9/2)

ただの発表会ではなく、感動させるだけでもなく、聴く側に提案をしアプローチをする。
「赤字」なところも件のコンサートと一緒じゃないですか!(笑)
改めましょう、「かっ飛んだ編曲」が出来る表現者は少なくないかもしれません。でも、それを著作権許諾を取ってまで公で発表する勇気がある表現者は多くはないでしょう。お客様からお代を頂戴する演奏会で、万人受けする原曲再現や編曲で持て成さないのは、ご自分の仕事に確固たる矜持があるからなのでしょう。

あの時と同じようなことを、このMoCはしようとしている!とゾクゾクしました。
しかし公平コンサートの時は、不満噴出後日の種明かし(しかも曖昧)で、腑に落ちなかった人や意味の分からなかった人も多かったはず。

それをMoCは、主宰自ら「どうしてこんな編曲なのか考えてみて下さい」って先にヒントをくれるなんて、なんて親切な演奏会なのかと!。゚+.ヽ(。・∀・)ノ ゚+.゚

勿論、「原曲重視・原曲再現」の演奏会を行うのが簡単なわけではありません。どんな形にせよ、一つの演奏会を企画して無事に当日を迎える、お客様に帰って頂くというのは、とんでもない労力や人力、金銭や信頼が伴うものです。

でもまぁ、聴く方というのは大体気楽なもので、そんなことは興味を持たない限りはあまり気にならないものですな。
そんな中、終演後に
「いい演奏だったね」
「あそこちょっと下手じゃなかった?」
「あんなキャラ出てくると思わなかった、超ウケた!」
という会話があっても、

「どうしてあそこあんな編曲だったの?」
「○○が何度も流れたのって主人公の気持ちを表してるのかな?」
「△△のテーマと■■の曲ってあんな風に重なるとカッコイイんだ!」
という感想を交わす人なんて皆無だと思います。そういうステージ自体がほぼないんですから。

それがこのMoCでは成立するのです。観客に対し、ステージ上から演奏を投げかけて「いやーよかったよかった」だけで終わらせない。「で、なんでこういう構成になってるか分かる?」って言ってくるんです。鬼畜です。
通常「演奏自体の良し悪しを見届けよう」と耳を澄ますことはあっても、こんな風に頭を使う演奏会ってなかなかないと思うので、編曲を意識せず来場した方や慣れない方はビックリしたかもなぁって思います。
勿論、いきなり肌に合って「すごい良かった!」て方もいっぱいいらしたと思うけれど。


例えば、今回の編曲が気に入らなかったとしましょう。「原曲通りのFF3/FF9が聴けると思ったけれど違った」と感じたとしましょう。期待はずれだと頭ごなしに否定して残念がるだけでは、『聴く方』のスキルは上がらないと思うのです。
無論、「どうして気に入らないのか」「こういう演奏/編曲が聞きたかった」と、明確な理由があって否定しているのなら、建設的でいいんじゃないかと思います。(言われてる方は多少ショックだけど、議論の余地があるし)

私が前述の公平氏のコンサートでもやもやしながら得たものは、「自分達が表現する側に求めるように、受け手の自分達も『受け取る・汲み取る・想像する力』を付けた方が、色々楽しいんジャネーノ」ということでした。


言うまでもなくこれは「私の聴きかた」であり考え方で、ここまで読んで下さった方に押し付けるつもりは毛頭ありません。

ゲーム音楽やアニメ劇伴などを演奏するアマチュア団体は増えています。
楽しさ・興奮・感動…プロアマ問わず、こういったライブやコンサートでそういった感情を与えてくれる方々は山ほどいらっしゃますが、今後、今回のMoCさんのように変化球を投げて来る団体も増えていくかもしれません。
その時、肌に合わないからといっていきなり否定するのは、己の今後のために勿体ないなぁって思うワケです。
逆に感動の中にあっても、「どこが良かったのか」と反芻すれば、より思い出の深みは増すのではないかなと思います。

私は公平氏のコンサートでメッセージを受け取って、『観客としての姿勢』を改めて見直しました。
今回のMoCは、それに通じるような提案がいっぱい詰め込まれたコンサートだったのではないでしょうか。

無論、自分が出したチケット代や演奏会の時間をどのように振り返るかはその方の自由だし、チョロっと聞いて「はぁ良かった」「なんかイマイチ」でもいいと思います。
だけど、私は『ゲーム音楽』に恩義があるので、その『ゲーム音楽』に対して愛や信念を持ってこういった演奏会やイベントを起こして下さってる方々には、拙いながら、それだけの愛や想いをお返ししたいと思うのです。それだけなのです。


最後に、
前回の第一部と今回の第二部の感想や解釈は、MoCが提示してくれた宿題に私が考えて答えただけのものです。
実際大澤さん・他の編曲者さん達がそのような意図で編曲・構成しているかは分かりません。
たまねぎ弦士・シュデンゲンの皆さんがそう話し合って演奏されたのかも分かりません。
(それ一部感想の時にも言っときゃ良かったんじゃないのっていう)
自分でも決して当たっているとは思わないし、間違っていてもいいや~って思う。他の方の解釈があれば楽しませて頂く。
現に今、他の方々の感想を拝見して「えっそんなんあったっけ!」と頭の引き出し探ったりしてるところです。超悔しい!!(;´Д`)
そんな風に頭を使い、悩ませながら感想を綴れたことを幸せに思います。だって3と9がもっと好きになれたもの。

編曲や演奏の意図を汲み取った結果がこれで良かったのかはMoCの皆さんのみぞ知るですが、当日含め、レポってる数日間は「これはこういうことなんじゃないか!?」「あそこもっとちゃんと聞いておけば鍵が足りたかもしれないのに…!」と、新たな扉がバタンバターン!って次々開いていくようで楽しかったです。

いつも長くなって大変申し訳ありませんね…でもこれが私の感想なのです(`・ω・´)ゞ
少しでも、16日当日の感動や思い浮かんだ気持ちを振り返って頂けたのなら、これに優る喜びはありません。

改めて、MoCに関わった全ての皆さま、こんなところまでご覧下さった方々、お疲れさまでした+有難うございました!素晴らしいクリスマスプレゼントでした!ふはー楽しかった!!(*´∇`*)


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