2011'06.14.Tue

Re:【極道くん漫遊記外伝~生き血をすする聖女たち~】

極道くん漫遊記外伝~生き血をすする聖女たち~オリジナル・サウンドトラック極道くん漫遊記外伝~生き血をすする聖女たち~オリジナル・サウンドトラック
(1994/09/21発売 1枚組)
ラジオ・サントラ、a・chi-a・chi 他

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☆4


何故2011年の今これを持ち出したかと言うと、あったからなんですけど
『カセットテープ』文化がなくなる前に記しておきたいサントラレビュー…|ω・`)
四方山話はまた後半に、まずは普通に紹介から!(*´ω`)ノ

1. The Shadow
2. 時の振り子
3. The Convent
4. Vampires
5. A girl~Roubette
6. Solemn...
7. Nostalgia
8. Lance the Cat
9. Suspicion
10. The Sanctuary
11. Malice
12. Prayers
13. Inner Space
14. Runaway
15. Finale
16. 蒼い迷宮


「極道くん(ゴクドーくん)漫遊記」は、中村うさぎ原作・桐嶋たけるイラストのファンタジー+コメディで描かれるライトノベル。
本作は、CDシネマ『極道くん漫遊記外伝~生き血をすする聖女たち~』3部作(1.「さよならシスター またきてルーベット」、2.「我が人生に杭(!?)なし!」、3.「ラスト・ウォーズ~バンパイヤの逆襲」)のオリジナルサウンドトラック。

当時はラノベ原作のオリジナルシナリオを、「○部作」のようにCD数枚に分けたシネマCDみたいなのが流行ってたのよね。今もあるんですかね。

「2. 時の振り子」「16. 蒼い迷宮」以外はインスト。
この2曲は作中の所謂OP/EDのような扱いで、伝説の双子ユニットa・chi-a・chi(アチアチ)のラストシングルでもあります。
普通のレビューでは全曲紹介はあまりしないんですが(めんどいので)、現在あまり手に入るCDではないので、思い切って全曲マラソンしてみますねヽ(・∀・ )ノ


1. The Shadow オペラ座の怪人的な「ジャンジャーン!」みたいなOPテーマ。
今回はヴァンパイアに準えた話なので、ミドルテンポのおどろおどろしい雰囲気の中にパイプオルガンでノーブルさを演出したりしています。

2. 時の振り子 先述の通り、a・chi-a・chiによるワタル以外の初主題歌。
夜~朝をイメージしたような、マイナーからメジャーへの緩やかな転調や、サビまではユニゾン、サビからは美しいハーモニーが心地良く元気の出る一曲。

3. The Convent 「Convent=女子修道院」。なので教会曲。厳かだけど可愛らしいチャーチ風のAメロ~チェンバロとサックスのBメロ~ヴァイオリンによるぼんやりした曲調のCメロ、そして爽やかなAメロに戻り、最後は壮大に展開するという気持ちの良い一曲。
劇伴だからなのか、曲調を変えながら最後にジャーン!って展開する曲が多い。

4. Vampires タイトルに反して、怪しい雰囲気を持ちながらチャカポコしたドラムで少しストーリー性を持たせた曲調に。途中、風やうめき声のSEが入り、最後に「登場っ!」と言ったカンジで締める。

5. A girl~Roubette 本作の主人公、ルーベットのテーマ的な一曲。
可愛らしく、マンドリンが主旋律を歌うスローバラードに始まり、中盤からはガラッと曲調がアップテンポに。90年代満載の音色で元気いっぱいの、まさにルーベット曲。

6. Solemn... 「Solemn=厳粛な、重々しい」 教会曲。パイプオルガンによる王道のチャーチ。中盤から音の厚みが増し、後半は怪しい雰囲気に転調。
ドラムが入り、ラストはパイプオルガンの不協和音も加わりまさに「大魔王前」と言った様相に。その後何事もなかったかのように、光溢れる冒頭にダ・カーポするのがますます不気味な一曲。

7. Nostalgia ハープとパンフルートが哀愁を奏でる、タイトル通りの一曲。
後半はヴァイオリンも絡んで、三位一体ますますオータムナル。

8. Lance the Cat 今までの曲とは打って変わった、「閑話休題」的ミドルテンポの明るいポップス。
とぼけたカンジのメロディを木管が上手く表現してます。後半はソプラノサックスが主題を引き継いで、最後は木管とサックスが絡み、また木管が元のメロディを奏でる、ぽんやりした曲調の一曲。

9. Suspicion 「Suspicion=疑念」 とにかく暗黒真っ只中な一曲。

10. The Sanctuary 教会曲。ゆったりとしたストリングスの裏にキラキラとしたSEが散りばめられ綺麗。
中盤硬い弦の音とコントラバスが主題を引き継ぎ、後半はまた最初のキラキラ部分に戻り、そこからだんだん壮大な曲調に。

11. Malice 「Malice=悪意」 まさに悪巧み中な一曲。リバーブのかかりまくった音が幾重にも重なりあう中、一度も止むことのない電子音のアルペジオが不気味。
後半アルトサックスがジャジィィなアドリブを加え、ちょっとカッコイイ雰囲気に。

12. Prayers 教会曲。アタマからポップなドラム+パイプオルガンの明るい旋律でまとめた一曲。

13. Inner Space 響きあるストリングスを重ねた、水の中に漂う雰囲気の浮遊感ある一曲。
鐘のような、はたまた鉄琴のような音色で上下するアルペジオ、まさに睡眠用。

14. Runaway いかにもクライマックス、「逃げろ!」曲。
サスペンスな中間部も含めての、疾走感溢れる逃走用BGM。

15. Finale エンディング。「5. A girl~」のver.違いをフルートとハープでシンプルにしんみりと聞かせる序盤~
このサントラ唯一のピアノ一本による演奏の中間部は、哀愁満載の心を締め付けるメロディ~ピアノ×ヴァイオリンで一息ついて~「ピアノ協奏曲」のようなオケ編成で一気に切なさは盛り上がり~
再びピアノ×ヴァイオリンで心に迫る~最後は転調して、「5.~Roubette」のオケver.で美しく締める。一曲の流れが美しい、まさに劇伴曲。

16. 蒼い迷宮(ラビリンス) OPとは真逆の、マイナーコードのミドルテンポED。終始a・chi-a・chiの美しいハーモニーが楽しめる一曲。
ユニゾン部も、完全に合わせるのではなく意図的にずらしているのが印象的。コナンのEDとかになってもおかしくない良曲。


・基本劇伴なので、1曲まるっと同じ曲調ではなく、1曲で二転三転する曲が多い
・音はがっつり90年代臭
・生音として登場回数が多いのはサックス、その中でもラストに、印象付けるためのピアノ演出はニクイ


こんなカンジですかね(*´∀`)
一作まるまる素晴らしいんですが、やはり15年経ってもグッとくるのがラストの「15. Finale」
CDシネマ本編では、主人公ルーベットとオリジナルキャラのお別れのシーンに使われた曲です。
劇伴だから当たり前っちゃ当たり前なんでしょうが、告白のシーン、泣きのシーン、叫ぶシーン…その全てに見事なほどに音楽がマッチして、更にシナリオを強烈に印象付けた思い出があります。

この一曲がずば抜けて素晴らしいのと、構成や編曲の良さ、何よりa・chi-a・chiの幻の2曲が一緒に聞ける、という理由でなんですが、それぞれに特に興味のない方(が大半だと思われます)はくらいでいいと思います。なんてったって90年代のCDだしね。

さて、このサントラの作曲者は神林早人さん。
「ワタル2」のドラマCD(90)、「ママは小学4年生」(92)、「コボちゃん」(92)などの音楽を手掛けられた方で、J-POPにも曲を提供してるようです。
90年代以降の情報があまり辿れないんですが、良い曲を書く方なだけに、情報が見当たらないのが残念です|ω・`)


最後にどうでもいい話ですが、自分が中学生くらいの時がちょうど「ラノベブーム」で、クラスの男子と良くラノベ交換して読んだりしてました。
当時はそれがラノベっていう意識もなかったし、うちの学校では、ラノベは男子の文化だったんですな。ヲタっ気のある女子はアニメ、男子は文庫本、みたいなカンジでした。

で、ある程度発売されているラノベに手を出し尽くすと、こういった「ラジオドラマ」「CDドラマ」みたいな派生メディアにまで手を出す小金持ちがいて、私はそのご相伴に預かっていたと。(自分でも購入して貸し借りもしてましたが)
その中で、サントラまで買っちゃう同級生にCDを借りてテープにダビング…そういうテープは数知れずっていう懐かしい思い出です。
まさか今そのレビューっていうか懐古話をしてるとは当時の自分は思いもよらないでしょうけど…(・ω・)

IMG_00982.jpg

当時はラノベ死ぬほど読んだけど、今は皆無なので現在はどんなブームになっているもんだか分かりません…。メディアへの露出も昔とは全然違うしね。
「機会があったら描こ~」って思って実家から持ってきた『JAJA姫武遊伝』(94)…
これは衣谷遊が好きだったんだよなー…今読んだら結構読めたよ(*´ω`)





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ガッツ

15,16は洋楽漬けになった今でも時々聴いています。
確かに15はいつ聴いても「グッ」ときますね。
曲が展開する度に切なくなってしまう。
それで昇天してからの16で溶ける流れです。
嬉しいレビューありがとうございました。

2015/07/16(木) 21:28:03 | URL | [ 編集]

shiinet

>>ガッツさん

コメント有難うございます!
まさかこの記事でコメントを頂けるとは…!!

仰る通りCDドラマ本編も、15でしんみりさせて16で別世界へ誘うような
見事な構成だったので、その点でも素晴らしいサントラだったな~と
思います。
改めて聴いてみようと思います。有難うございました!(*´◒`*)

2015/07/23(木) 00:34:42 | URL | [ 編集]

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